2011-11-20から1日間の記事一覧

神の栄光にあずかる希望

翻って、本日の聖書を見ますと「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」と語りかけてきます。その「希望」というのは、神の栄光にあずかる希望であり、私たちに恥をかかせることのない希望なのです。これはまさに「永遠を支えとする希望」のことで…

将来と永遠

一つの種類は、「将来に支えを置く」場合、もう一つは、「永遠に支えを置く」場合の、二つがあるというのです。特に後者の、「永遠」に支えを置く希望は、将来いつの日か解放されて外の世界で自由な生活を送る、ということを支えにする必要がなかったので、…

二つの種類

ところでヴィクトール・フランクルも又、「希望」について、興味深い示唆を与えてくれています。彼は106年前、1905年にウィーンに生れて、フロイドやアドラーに師事した精神科のお医者さんでした。結婚して二人の子供に恵まれて、ウィーンで平和な生活を続け…

欺くことがない

「欺くことがない」という言葉も、直訳するなら「私達に恥をかかせない」という意味です。砂漠の旅人が見る「しんきろうのオアシス」のように、近づくと消えてしまう、裏切られて終りになるような希望・・ではない希望です。この希望は、パンドラの箱から出…

希望

この「希望」は、「神の栄光にあずかる希望」(2節)、「私たちを欺くことのない希望」(5節)、両方合わせて「神の素晴らしさに自らも参与したいと願う希望。それは私達を決して裏切らない」というものでありましょう。

練達

「練達」という言葉は、「練られた品性」など、さまざまに訳されている言葉で、直訳するなら「テストに合格している」ということです。 すなわち「苦難と忍耐」というテスト、そのテストに合格の判定を得た心、しかも強い心で、柔和で純真な心、まるで火の中…

忍耐

パウロは手紙の中で「大いなる忍耐を持って、苦難、欠乏、行き詰まり、鞭打ち、監禁、暴動、労苦、不眠、飢餓においても、純真、知識、寛容、親切、聖霊、偽りのない愛、真理の言葉、神の力によって」その忍耐を貫き通したと記しています(2コリント6:4−7参照)…

苦難

最初の「苦難」は、私達がこの世で出会う様々な問題・・・衣食住のこと、健康のこと、年齢を重ねることによる不自由、仕事のさまざまな問題、生きていく上で解決しなければならない様々な問題を「苦難」と言い表しております。「苦難」という表現の時は勿論…

聖書に登場する「希望」

他方、本日読んでいただいた新約聖書には「希望」という文字が三か所記されております。「神の栄光にあずかる希望」(2節)、「練達は希望を生む」(4節)、「希望は私たちを欺くことがありません」(5節)です。 ここに記されている「希望」は、私達が承知…

はじめに

最近は、「希望」と言う言葉を聞くことが多くなりました。今般の国会で、野田首相が所信表明演説の締めくくりを、「国民が希望を持つような政治をしようではありませんか」との言葉で閉じていました。 私達が「希望」という言葉を聞きますと、ギリシャ神話の…

5章1−5節

このように、わたしたちは信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ており、 このキリストのお陰で、今の恵みに信仰によって導き入れられ、神の栄光にあずかる希望を誇りにしています。 そればかりでなく…

 62編1−13節

【指揮者によって。エドトンに合わせて。賛歌。ダビデの詩。】わたしの魂は沈黙して、ただ神に向かう。神にわたしの救いはある。神こそ、わたしの岩、わたしの救い、砦の塔。わたしは決して動揺しない。お前たちはいつまで人に襲いかかるのか。亡きものにし…