神の愛と宗教的指導者達の反逆

 主人は野獣からぶどうを守る為に「垣をめぐらし」、収穫したぶどうからぶどう汁を絞る為に「搾り場を掘り」、収穫を盗人から守る為に「見張りのやぐらを立て」ました(33節)。主人がぶどう園に必要十分な配慮をしたように、神様はイスラエルの民をエジプトから導き出し、彼らに律法を与え、カナンに定着させ、指導者を選び、民を指導者達に委ねました。しかし彼らはその責任を果たさず、神様の意志を伝える多くの預言者達(旧約聖書のイザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ホセア、アモス書など参照)が遣わされても聞く耳を持たず、遣わされた預言者達を憎み、殺してしまいました。新約の時代に入り神様はバプテスマのヨハネを遣わしましたが、ヨハネも又、正しいことを言った為に捕えられ殺されました。最後に神様は、独り子イエス・キリストを地上に遣わされましたが、キリストご自身、ご自分がまもなく殺されることを預言しています。