はじめに

 当時のユダヤ人はローマの支配下に置かれていた為、国内の神殿税の他にローマ政府に納めなければならない人頭税(14歳{女子12歳}から65歳迄)がありました。申命記17章には「必ず、あなたの神、主が選ばれる者を王としなさい。同胞の中からあなたを治める王を立て、同胞でない外国人をあなたの上にたてることは出来ない」とあり、十戒には「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない」とあります。ローマ皇帝に税金を納める行為は、その王権を認めることになり偶像崇拝者の仲間になることだと考えられ、人々の間には抵抗感や拒否反応がありました。