「神のものは神に返しなさい」

 イエス様はさらに、「神のものは神に返すように」と求められました。神様は皇帝に属するものはお求めになりませんが、神様に属するものは求められます。ファリサイ派の人達は神様を唯一の主として礼拝しながら、神様に属するものを神様から奪っています。たとえば神様の神聖さを汚し、お金の方を神聖なものであるかのように振舞い、神様に属する平和よりも争いの方を選んでいます。又人間は神様から命の霊を吹き込まれ神様に似せて造られている(特にユダヤ人には賜物として神様の言葉と戒めが与えられていた)にもかかわらず、上から与えられたものを再び神様への奉仕という形で上に昇らせることをせず、与えられた光を輝かせず、神様に栄光を帰さず、恵みに感謝をささげず、御言葉に対して信仰をささげることに自分達のその熱心さを使わず、皇帝の肖像付き銀貨での税金を納めるか否かで頭を悩ませ心を使っていたのです。イエス様は見える地上の事柄の中に偽りの重要性を見抜かれ、それを取り去られました。イエス様はご自分を十字架の死に差し出すことによって、神のものでありながら罪のものとなっていた私達を、再び神様のもとへと返して下さいました。「神のものは神に」・・今生きる私達へのメッセージです。