使徒の決断

 この時、使徒達のとった行動は、苦情を即、解決しようとするのでなく、弟子をすべて集め、出された苦情をはじめとするさまざまな現実の課題に対処する人を七人選ぶという、宣教の姿勢を根本的にととのえることでした。使徒達が神の言葉をないがしろにしない為に、現実に起こる諸問題は選ばれた人々=「霊と知恵に満ちた評判の良い人」に任せて、自分達は祈りと御言葉の奉仕に専念する、と宣言したのです。御言葉の奉仕とは、イエス・キリストの事実と、イエス・キリストを証言する聖書(神の言葉)と、それに基づく福音の宣教に仕えることです。この3本の柱がおろそかにされるならば、教会は建ち続けることができません。それゆえに御言葉の奉仕者は、このことに専念するのです。