主の栄光が離れ去った王

 悲劇−悲劇と暗闇といったらいいのでしょうか、それは、このイスラエルの最初の王様といわれるサウルの生涯を覆って、彼の死に至るまで彼から離れなかった。そういう人物であります。主の栄光が離れ去った人物。サウルの生き方は、友情に裏打ちされたダビデヨナタンの生き方と対照的なものでした。「罪に対する鋭敏な感覚」「主の御旨に対する洞察」「困難に陥った友人を支える」・・それらにおいてサウルという王の生き方は、貧弱なものでした。ダビデヨナタンの生き方、友情。そして王であったサウルの生き方。それは全く正反対なものであったということであります。