「天使の顔のように」

 私達はステファノを通して、この世におけるキリスト者のあるべき姿を学ぶことができます。彼の語る宣教の言葉を聞いて、騒ぎ、恐れているのは告発したユダヤ人であり、一方、告発されたステファノは、「その顔は天使の顔のように見え」(15節)ました。ステファノの心が神様の御手の中にあり、神様の清さを議会の人々に感じさせました。周囲の人々の怒りや騒々しさとは対照的に、神と共にいるステファノは静かで落ち着いておりました。いつでも福音を語る準備があり、その福音の為に自分の命を捨てる用意がありました。人間の邪悪さに対して神様の御言葉をもって、神様の恵みの素晴らしいご計画を証しする者としての清らかさが、そこにいた人達に伝わったのです。ステファノは、イエス・キリストの言葉を信じて、忠実に従った使徒の一人でありました。私達も又、多くの証人に囲まれながら、大胆に勇気をもって神様に霊と知恵を与えて下さるように日々祈りつつ歩みたいと願うものです。