はじめに

 「神はあるか、ないか(いるか、いないか)」という神の存在の証明は、人間の長い文化の歴史の中でいろいろ試みられてきましたが、結局この試みは成功しませんでした。しかし私達の周辺には小さな神は沢山あります。旧制高校の同窓会などに出席しますと、スクラムを組み校歌や寮歌を歌う姿に「ここには疑似宗教がある」と思わされますし、企業の精神や企業の団結を通しても、一つの宗教が働いているのではないかと思います。しかし「神を見た者はいない。一人もいない。」というのが聖書の大前提です。(一ヨハネの手紙4:12参照)これは神があるかないかではなく、「神を知る」ということを聖書は私達に語ろうとしています。