最後の一週間

エス様のご生涯の最後の一週間は、神様の「救いの時」の恵みが豊かに示されています。今日の聖書は、二日目と三日目の早朝の出来事です。イエス様一行は、葉の茂ったいちじくの木を遠くから見て、実を求めて近寄りましたが葉の他、何もありませんでした(季節ではなかった)。「いちじく」は聖書の中で度々取り上げられます。特にホセア書では、神様がイスラエル民族を、ご自分の民として見出した喜びを「いちじくの・・初なりのように見た」(口語訳9:10)と表現されています。他の民族に先駆けて、イスラエル民族を一番に愛されたことを言われたのでしょう。いちじくは年二回実を結びます。早春に緑色のこぶがつき(初なりの実)、それが成熟しつつある間に第二のつぼみが出て、秋口においしい果実がなるそうです。神様は、「いちじくの初なりの実」を、選民イスラエルに求められたのです。