はじめに

最近は、「希望」と言う言葉を聞くことが多くなりました。今般の国会で、野田首相所信表明演説の締めくくりを、「国民が希望を持つような政治をしようではありませんか」との言葉で閉じていました。

私達が「希望」という言葉を聞きますと、ギリシャ神話の「パンドラの箱」を連想します。パンドラが黄金の箱を開くと、そこから出て来たものは病気、盗み、妬み、憎しみ、悪だくみ・・など、世のあらゆる悪がそこから出てきました。慌ててその箱を閉めようとした時に、最後にその箱から出てきたのが「希望」でした。もしこの箱が万が一、開けられた時の為に、箱の底に、プロメテウスがしのばせて置いたものでした。 どんなにひどいことが起きても、希望を持って生きていく為に置いたものでした。
今日よりも明日は必ず良くなる、こうなりたい、ああしたい、将来に実現を期待する、願う。それが私達の知っている希望です。