練達

「練達」という言葉は、「練られた品性」など、さまざまに訳されている言葉で、直訳するなら「テストに合格している」ということです。
すなわち「苦難と忍耐」というテスト、そのテストに合格の判定を得た心、しかも強い心で、柔和で純真な心、まるで火の中を何度もくぐりぬけた鍛錬された名刀のようなもの。「苦難」を、忍耐を持って引き受けると、それは人を磨き上げていく。それを聖書は「テストに合格したような確かな人間性を備えたものとなる」という。その「練達」がまさに「希望を生む」というのです。