はじめに

本日は、しゅろの主日、英語ではパームサンデーと呼ばれる日曜日です。

しゅろは「なつめやし」のことで、イエス様が、最後にエルサレムの町にロバの子に乗って入られた時、群衆はこの木の葉を振って歓迎したことがヨハネ福音書に記されています(12章)。この木は、勝利を表わすそうです。黙示録7章には、白い衣を着た大群衆が手になつめやしの枝を持ち、小羊の前に立っている描写があります。白い衣を着た群衆とは、十字架の血で清められた信仰者のことで、小羊とはイエス様のことです。

 歓喜をもってイエス様を出迎えた群衆は、同じ週の金曜日に「十字架につけよ」と叫ぶ群衆に変わりました。アメリカにいた時、パームサンデ−に教会から、しゅろの枝が配られました。教会によっては、そのしゅろの枝は一年後燃やされ、その灰を受難節(約40日)の初日、「灰の水曜日」に、頭上にかぶり「ざんげのしるし」としているそうです。