「さあ、来て、朝の食事をしなさい。」

ペトロが岸に泳ぎ着くと、陸には炭火が起こしてあり、その上に魚が乗せられパンも用意されておりました。イエス様はペトロに今取った魚を持ってくるように言われ、網を陸に引き揚げて魚を数えると153匹もありながら、網は破れていませんでした。

エス様は、「さあ、来て、朝の食事をしなさい。」と招かれました。

夜通し働き疲れ切った身体に、この奇跡の業と暖かい朝の食事への招きの言葉は、弟子達にどんなに大きな喜びと力を与えたことでしょう。
ここに、私達は、「死」によってすべてが終ってしまったかのように見えた弟子達とイエス様との「交わりの回復への招き」を見ます。食事への招きは、イエス様の復活が、疑う余地のない現実の出来事として受け入れられました。

この肉体的な祝福は霊的な祝福へと移っていきます。又、一匹も取れなかった魚が、イエス様が来られたら153匹も取れて、網も破れなかったことは、イエス様が共におられる限り弟子達の宣教によって救われる魂の数はおびただしく、しかも、網(教会)は破れることなく存続し続けることを象徴していると理解出来ます。


今を生きる私達にも「さあ、来て、朝の食事をしなさい。」とイエス様は招かれます。