繰り返された問いと応答

今日の箇所で、イエス様はペトロに、他の弟子より御自分を「愛しているか」を聞かれています。そして、「私の羊を飼いなさい。」とは、イエス様を信じて従う者達を教え導き守る役目を「ぺトロ、お前に渡すのだよ」という意味です。ここで印象的なのは、イエス様がペトロに三回も「わたしを愛しているか」と問い、「愛している」と三回も答えさせていることです。ペトロはイエス様をメシアとして告白した弟子ですが、大きな失敗もしました。イエス様の十字架という苦難の前に、イエス様と共に死ぬことを誓ったにもかかわらず、その死が間近になると、三回もイエス様を知らないと言ってしまったのです。嫉妬深い敵対者であるサタンから見れば、「ペトロは自分の性質を受け継いでおり、神の国の民ではない」と主張するでしょう。イエス様は、「知らない」との裏切りの発言を越える、価値ある発言を導くことで、ペトロをサタンの追求から守り、罪の世界へ再び沈みかけたペトロを、御自分の方へ導かれたのです。