ゴスペルソング

  何年か前、アメリカの話です。会社のある若い幹部が、サンフランシスコの近くの、62メートル位のがけの端で、自分の車を止めました。彼は、Bill Mansdorferさんと言います。彼は自殺するつもりでした。けれども初めは、近くの家で自殺する理由を手紙に書きたかったのです。自分の生活や、いろいろな失敗で悲観してしまったこの人は、自殺の理由を手紙に書き始めました。手紙を書いている内に、衝動的にラジオをつけました。するとラジオからゴスペルソングを歌う女の人の声が聞こえました。 (ゴスペルソングとは、自分の心の気持を表現する歌です)。彼は、そのような、ゴスペルソングを聞きました。これは思いがけないことでした。


「神様はあなたの心の痛みがわかっている。
苦しみの強さをよくわかっている。
暗い闇にいる時は神様に信頼しなさい。 無駄ではない。
神様は、あなたの悲しみが分かっている。
流している涙を見ている。
あなたのそばにいてささやいている。
『よろめくな。心配するな』と。