思い悩むな

 食べることや着ることは、私達にとって生活上、不可欠です。しかしイエス様は、それらについて「思い悩むな」と命じます。命がなければ食物は必要なく、体がなければ体をおおう着物も必要ありません。命と体が、食物や衣服よりも大切であることを示されたイエス様は、その命と体がどこからきたかを教えます。空の鳥を見れば、神様が鳥達の食物を配慮しておられるのを知ります。私達人間は、神様に似せて造られた存在です。鳥より価値のある人間に、神様が配慮しないことなどあり得ません。命を与えた方は、命に必要なものをご存知だからです。さらにイエス様は、「野の花を見よ」と言われます。野の花は自分から何かをするわけでなく、咲いても、その命は短く、やがては枯れて焼かれます。
しかし「花」は、人間の、きらびやかな衣服をもってしても、比べ物にならないほど天の父が着飾って下さっています。まして野の花より価値ある人間に対して天の父は、体に必要な衣服をも備えて下さるお方です。