平和

 旧約聖書で「平和」とは、あらゆる領域(精神的・肉体的・社会的)で、具体的にすべて満たされている状態のことです。しかしそのような平和は神様が持っておられるものであり、神様が下さるものです。この平和は、人間が神様の意志に基づいて正しく生き、神様との関係を正しく保つことの中で神様から与えられるものです。さらに、この平和は正義と深い関係に置かれ、正義のないところには、この平和はあり得ません。
新約聖書においても、平和は、人間の生きるすべての領域にわたって、神様の意志に基づいた本当の望ましい状態のことです。特に新約では、イエス様が、神様から遣わされたことによって与えられる「神様の愛と救いの現実」そのものが平和です。(人間は、イエス様がくるまでは、神様と敵対関係に置かれていましたが、その原因となっていた人間の罪をイエス様の十字架によって赦していただいたことにより、人間は神様との間にも人間相互間にも平和が打ち建てられました)。平和聖日を迎えるにあたり、私達は見せかけの平和ではなく、神様が下さる本当の平和を祈り求めて、神様の御心にかなうように、正義を愛し、誠実に歩んでいきたいと願っています。