わたしと共に目を覚ましていなさい

ゲツセマネについた弟子の中からイエス様は、ペトロ、ヤコブヨハネの三人を選び、祈りの場所へ伴われました。12弟子の中で、この三人を、イエス様はいつも大事な出来事の場所に連れて行かれます。
 ゲツセマネでのイエス様のご様子は、危機感迫るものであったようです。「エスはひどく恐れてもだえ始め」(33節)、「死ぬばかりに悲しい」(34節)と言われました。これから受けようとなさる苦しみを予感し、恐れてもだえるほどに悩まれたのです。それだけではなく、マタイ福音書26章では、イエス様は弟子達に、「わたしと共に目を覚ましていなさい」と言われています。それは、神の救いの業の上に、自分達が少しでも参与出来るというこの上もない名誉なことでした。ゲツセマネの出来事の前に、弟子達が終末について質問した時も、イエス様は「終末は、天の父なる神様しか知らないが、目を覚ましていなさい。」と言われています。