からし種とパン種

二番目に、天の国が「からし種」に譬えられます。それは畑や庭にまかれる他のどの種よりも小さいのですが、やがて、ほかのすべての植物を遥かに越えて、大きく成長し、鳥が巣をつくれる程になります。
 三番目に、天の国が「パン種」(イースト菌)の働きに譬えられます。パンを焼く時、粉の中にイーストをまぜますが、その量は小麦粉に比べればほんのわずかです。しかし、それが入ればイースト菌の発酵作用は、まわりから始まり、ついには全部が発酵してふくらんできます。
 イエス様が、小さなガリラヤの村にまかれた神様の言葉は、初めは、小さな働きとしてしか映らなかったでしょう。イエス様は御自分を人々の下に置き、謙虚に生きられました。しかし蒔かれた小さな種は、今や、全世界に拡がり、大きな働きをし、今も人々を神様の支配へと招いています。そして内に大きな力を秘めている神様の言葉は、毎週の礼拝で、私達にも蒔かれていることを覚え、この恵みを感謝するものです。