はじめに

今日の新約聖書箇所では,私達の主イエス・キリストの遺体の埋葬の様子が詳しく証しされています。十字架の少し前のイエス様逮捕の時から、ぺトロを初めとする「弟子達」は逃げ去りました。彼らとは違った人物として、アリマタヤのヨセフの働きが新たに記されています。
 4つの福音書の記述を拾い上げてみると、次のことが分かります。アリマタヤのヨセフは、ユダヤ社会で有力な議員であったにもかかわらず、イエス様に対する信仰を持っていたこと、しかし、主の生前は周りの人々を恐れてその信仰を公に出来ずにいたこと、一方、十字架と主の死を経験した後では、主のご遺体を引き取られるように自ら積極的に動き出し、「救い主」として相応しく遺体を取り扱い、新しい墓に埋葬したことです。