逆風で漕(こ)ぎ悩む

 一方、弟子達の乗った舟は向こう岸にたどり着くことが出来ずにおりました。舟は湖の真中までは来ていましたが(マルコ6:47)、逆風でこぎ悩んでいたとあります。先に進めず、かといって後戻りも出来ず、時刻は既に真夜中を過ぎ明け方近くになっていました。そんな時、薄暗い中を湖の向こうからこちらに向って歩いてくる人影が見えたのです。弟子達は「幽霊だ」と叫びました。弟子達は「おびえ、恐怖のあまり叫び声をあげ」(26節)ました。