2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「正しい者はいない、一人もいない。」(ロマ書3:10)

私達すべての者が持つ罪や汚れは、イエス様がそのまま請け負い、身代わりになって十字架上で贖い、それによって私達は聖(きよ)さの源の神様に連なることが許されるようになりました。御子イエス様は人間としてその苦渋の務めを果たされ、神様の救いが完成…

食事の席で・・

この後イエス様はレビの家で食事の席につかれました。同席していたのはレビと同じ徴税人や罪人でした。「汚れた人々」と食事を共にしているイエス様に対し、ファリサイ派の学者は(無頓着であると)非難しました。イエス様は、人間を分断する彼らの生き方が…

召命

イエス様が収税所の前を通られた時、レビは、(イエス様の霊の力で何かを見抜かれて)「私に従いなさい」という召命を受けたのでした。社会で一番下に置かれた「汚れた徴税人」が、恵みの輪の外にいたにもかかわらず、突然、神様側からの呼びかけという恵み…

レビ

今日登場するレビは「徴税人(取税人)」で「汚れ」のグループに入れられ、忌み嫌われて社会から除け者にされていた一人でした。徴税人とは人々から税金を取り立て、それを支配者であるローマ(異邦人)やヘロデ王に納め、更に、税金に上乗せしてより多くの…

当時のイスラエル社会の階層

当時、社会は大きく三つの階層に分れていました。「聖」・「俗」・「汚れ」です。「聖」は祭司階級、「俗」は一般民衆、「汚れ」は律法で汚れているとされる病気の人・規則を破った者(犯罪人)・汚れた人々と接触して清めの儀式を経ていない者・真の神を崇…

はじめに

今日の聖書には、「群衆が皆そばに集まって来たので、イエスは教えられた」(13節b)とあります。群衆と呼ばれる人々はイエス様の話を聞いて、「今迄とは違う権威ある教え」であることに気付き、「汚れた霊の追放」「多くの病人の癒し」などを見ることによっ…

 2章13−17節

13 イエスは、再び湖のほとりに出て行かれた。群衆が皆そばに集まって来たので、イエスは教えられた。14 そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った…

 53章11−12節

11 彼は自らの苦しみの実りを見/それを知って満足する。わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために/彼らの罪を自ら負った。12 それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし/彼は戦利品としておびただしい人を受ける。彼が自らをなげうち、死ん…

キリスト者市民として

今日、私共が共通に知っている「基本的な人権」、「一人一人が神によって造られたということから始まる人権」がどのように守られているか、守られていないか、ということは、キリスト者市民として大切なことだと思います。人間の尊厳と、尊厳を守る基本的人…

現実の世界で・・

特に第二次大戦において、ヒットラーに対して抵抗したグループは、このことが大変重要なことでした。主イエス御自身「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」(マタイ22:21)と言っています。これも、服従の一つの限界をいっているのではないかと…

良心を傾けて従いなさい(5節−7節)

国家は神に仕える者、奉仕をする者、ということですが、神に奉仕をする、とは「礼拝する」(サーヴィス)ということです。 神が私達にどういうふうに奉仕をしてくれたか、仕えてくれたか、といえば、神は、私達に主イエスを送って下さって、遣わして下さって…

国家の位置づけ

はじめに司会者に読んでいただいた詩篇98編は大変重要なことを言っています。「右の御手、聖なる御腕によって 主は救いの御業を果たされた」(1節)。救いの御業とは主イエス・キリストのことです。右の御手に対して、左の御手では神は何をなさるのか。それ…

神に仕える者

パウロの時代は「ローマの平和」といわれる時代ですが、キリスト教にとっては友好的な時代ではなく苦難の時代でもありました。そういう中でパウロは、「国家は善を勧め、悪をこらしめる為に神によって定められた神の秩序である。」と言っています。それに付…

国家は・・

国家は、思想のもっている社会的な意味とか政治的なことについて、それが社会の平和や秩序をみだすものであるかどうかを判断するけれども、そのことの内容に立ち入って(善悪とか、その美が普遍的な美かどうかについて)判断しません。もし国家が自分の役割…

聖書では・・

このことに関連した聖書の重要な個所は、ピラトの前で主イエス・キリストが話されたこと、ピラトと主イエスとの問答です。(ヨハネ18:37−38)。主イエス・キリストがピラトの前に立たされて尋問を受け、主イエスは、「私は真理について証しをするために生ま…

神によって立てられた機関は何をなすべきか(3−4節)

<良いことをしなければなりません。> 国家は、善を行うように勧め、悪をこらしめるために神に立てられた機関です。(善を行なわせる為に神に仕える者)。しかし、その善・正義・真理・美など思想やものの考え方の価値などについて国家が定める(決める)と…

人は、上に立つ権威に従うべき(1−2節)

今日の箇所は三つに分かれます。1−2節は「上に立つ権威に従うべきである。」ということと、その理由が二つ記されています。一つには「国家は神によって立てられているから」(当局者はそのように考えていない。彼らは選挙で選ばれたと考えている)であり、二つ…

はじめに

今日の聖書は「支配者への従順」について書かれております。「支配者」とは、国家や県や市など人間の集まり(集団)の支配者ということになります。支配者には、政治や社会全体の平和・福祉・公平・正義などを保持し、促進していく働き(役割)があります。…

 13章1−7節

1 人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです。2 従って、権威に逆らう者は、神の定めに背くことになり、背く者は自分の身に裁きを招くでしょう。3 実際、支配者は、善を行う…

 98:1−9

1 新しい歌を主に向かって歌え。主は驚くべき御業を成し遂げられた。右の御手、聖なる御腕によって/主は救いの御業を果たされた。2 主は救いを示し/恵みの御業を諸国の民の目に現し3 イスラエルの家に対する/慈しみとまことを御心に留められた。地の果…

相反する反応

説教を聞いたある人々は、理解に困難な状況を前に呆然としながらも、その意味を問おうとし、自分達の知らない未知の、しかも重大な何かが起こるような予感を感じた人々です。不思議なことを「不思議」と受け止める人々です。他方、「あの人達は新しい酒に酔…

“霊”が語らせるままに・・

聖霊に満たされた弟子達は、霊が主体となって外国語で語り始めます。大きな音に驚いて集まった人々は、今度は弟子達が語る外国語の説教に驚かされました。それは、自分達が生まれ育った国のなつかしい言語でした。その内容は、「神の偉大な業」(11節)すな…

集まってきた人々

「エルサレムには天下のあらゆる国から帰ってきた、信心深いユダヤ人が住んでいた」(2:5)。彼らは純粋なユダヤ人であり、かつて世界各地に散って住んでいた人達です。外国で生まれ育ち、長いこと外国暮らしをしてきたけれども今や両親の祖国へ戻り、ここ…

聖霊降臨

突然大きな音が聞こえました。それは激しい風が吹いてくるような音(暴風が吹き荒れるような音?)でした。それは天から聞こえ(2節)、彼らが座っていた家中に響き渡るような大きな音でした。そして炎のような舌が現れて、一人一人の上にとどまりました。五…

五旬祭(ギリシャ語でペンテコステ・50番目の日)

やがて五旬祭(ユダヤ教の三大祭りの一つで、他に、過越の祭り、仮庵の祭りがある)がやってきました。五旬祭は七週の祭り(古くは「刈り入れの祭り」)と呼ばれ、過越の祭りの時期に大麦に鎌を入れ始める時から7週間を数えた翌日の50日目に、土地を与え食…

はじめに

本日の聖書は「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」(1:8)との約束の成就の始まりです。イエス様の昇天後、11人の弟子…

 2:1−13

1 五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、2 突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。3 そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。4 すると、一同は聖霊に満たさ…

 62:8−9

8 わたしの救いと栄えは神にかかっている。力と頼み、避けどころとする岩は神のもとにある。9 民よ、どのような時にも神に信頼し/御前に心を注ぎ出せ。神はわたしたちの避けどころ。〔セラ

使徒の選出

次に聖書が伝えるのは、120人ほどの人達が集まっている中での、ペテロの発言です。この群は生前のイエス様に出会い、信仰を与えられた人達の群です。彼らに向かってペテロは、イエス様の直弟子として12人が選ばれたが仲間の一人・ユダは不本意な死に方で死ん…

心を合わせて熱心に祈る

熱心に、とは心を集中して、心を注ぎ出して祈ることです。何を祈ったのでしょうか。イエス様が教えてくださった主の祈り、信仰が守られるように、信仰を伝えられるように、そして約束の聖霊が与えられるまで自分達が忍耐深く待ち続けられるように、日々の悔…