2008-01-01から1年間の記事一覧

逆転(異邦人を照らす啓示の光:32節)

シメオンは幼子イエスを腕に抱けて喜びや安心感はひとしおだったでしょう。このイエス様こそ、神様が準備された全民族の救いであり、その救いが異邦人に迄広がり、神様のご計画が明らかになれば、神様の御子を授かった選民イスラエルはそのことを誉れにする…

主の平安

最近、「主の平安」を経験しました。今祈祷会では「ヘブライ人への手紙」を学んでいます。2章10節から18節に、「イエス様が血と肉を備えられたのは(この世に人間としてお生まれになったのは)、イエス様が死を司(つかさど)る者(悪魔)を御自分の死によって…

シメオンの賛歌

今日の聖書の29節から32節までは「シメオンの賛歌」と言われています。神様の約束通りイスラエル民族から救い主がお生まれになり、異邦人にまでも神様の真理が明らかになって広まっていくことへの喜びが歌われます。待降節では「ザカリアの預言(賛歌)」、…

はじめに

先週は多くの方々と共にクリスマス礼拝を献げられて感謝でした。日本では、クリスマスの後はすぐお正月が控えていて「25日過ぎれば、クリスマスは終わり!」という雰囲気になっています。しかし教会暦では一般的に12月25日から1月6日の前日までが降誕節です…

 2章25−35節

25 そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。26 そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。27 …

 52章7−10節

7 いかに美しいことか/山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。彼は平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え/救いを告げ/あなたの神は王となられた、と/シオンに向かって呼ばわる。8 その声に、あなたの見張りは声をあげ/皆共に、喜び歌う。彼らは…

クリスマスおめでとう

なぜクリスマスはおめでたいのでしょうか。「今日・・あなた方(私達)の為に救い主がお生まれになった」日だからです。私達に命を与えて下さった神様は、命だけでなく全生涯を共に生きて下さることを知らせる為に御子イエス・キリストをこの世に送って下さ…

最初に知らされた羊飼い

このニュースが最初に名もない貧しい、野宿をしていた羊飼いに伝えられたことにより、メシアがどのような方であるかが明らかにされます。

神様の出来事

天使はこの出来事(救い主誕生)が人間社会の出来事ではなく、一方的に、神様の出来事として人間社会に与えられたことを伝えています。それゆえヨセフもマリアも奉仕者にすぎず、その名は出てきません。

グロリア・イン・エクセルシス

この後さらに天の軍勢が加わって、「いと高きところには栄光、神にあれ。地には平和、御心に適う人にあれ。」と賛美がささげられました。これはラテン語訳(最初の原語訳)から「グロリア・イン・エクセルシス」と呼ばれています。天には神の栄光と、地上に…

二つのしるし

天使が示したメシアのしるし、それは「布にくるまれている」こと、そして「飼い葉おけに寝かされている」乳飲み子でした。いと低き姿における救い主の誕生において、いと高き神の栄光があらわされるのです。

天からの光

暗い夜の中を、野宿していた羊飼いの前に、突然天からの光があたりを照らしました。私達の知っているこの世の光ではなく、「主の栄光」・・天からの聖なる輝きの光で人知を超えたもの・・であったがゆえに羊飼い達は恐怖を感じました。「非常に恐れた」(9節…

三重の誕生

キリスト教大事典によれば、ローマカトリックではクリスマスに3回のミサが行われます。これはキリストの三重の誕生を象徴しているとのことです。イエス・キリストは父なる神のふところに生まれ、人としてマリアから生まれ、そしてイエス・キリストを信じる私…

はじめに

クリスマスは「the Mass of Christ」、Massとはミサ、聖なる祭り、Christはキリスト、つまり「クリスマス」とは「キリストの聖なる祭り」のことです。キリスト抜きのクリスマスイベントが日本でも盛んになりましたが、日頃教会に目を向けない人達もクリスマ…

 2章8−21節

8 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。9 すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。10 天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。11 今日…

 103:1−13

1 わたしの魂よ、主をたたえよ。わたしの内にあるものはこぞって/聖なる御名をたたえよ。2 わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。3 主はお前の罪をことごとく赦し/病をすべて癒し4 命を墓から贖い出してくださる。慈…

飼い葉おけ

イエス様が誕生されて初めてのベッドが家畜の為の飼い葉桶でした。ユダヤ人として生まれたイエス様は、始めからローマ皇帝勅令によって旅の途中で誕生し、イスラエルの国の歩みの苦しさと貧しさと共に生きられました。飼い葉桶の理由を口語訳では、「客間に…

べツレヘム

「エフラタのベツレヘムよお前はユダの氏族の中でいと小さき者。お前の中から、私のためにイスラエルを治める者が出る。」(ミカ書5:1) 預言者ミカ(BC750-686)は、神様がこの小さな町ベツレヘムをメシア誕生の場所として選ばれていることを預言しました…

人口調査

今日の聖書には、ローマ皇帝から全住民に登録の勅令が出たとあります。人口調査です。強制的に出身地に戻っての登録のため、ナザレに住んでいたヨセフとマリアは120キロも離れたヨセフの出身地ベツレヘムに帰ることになりました。絵画等でマリアがろばに乗り…

ルツ−ダビデ−マリアの夫

ルツ記の初めに「ききんが国を襲ったので、ある人が妻と二人の息子を連れてユダのベツレヘムからモアブの野に移り住んだ。その人の名をエリメレク、妻はナオミ、二人の息子はマフロンとキルヨンといい、ユダのベツレヘム出身のエフラタ族の者であった。」と…

はじめに

ベツレヘムはパレスチナの中央山脈地帯に属するユダの町で、最も肥沃な地帯の一つです。北側の丘にはオリーブが茂り、東側のゆるやかな斜面には小麦が豊かに実りました。ベツレヘムは昔エフラタと呼ばれ、旧約聖書にはエフラタとベツレヘムの両方の名で出て…

 2章1−7節

1 そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。2 これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。3 人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。4 ヨセフもダビデの家に属…

「権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ・・」

マリアの賛歌は、終末における神による「人間の運命の逆転」も歌います。神が全能をもってこの世の一切の力を排除し、これ迄の価値は完全に消滅するとの信仰が旧約以来継承されています。昔も今も私達の住む世界は矛盾だらけです。しかし神が王として支配さ…

マリアの賛歌=礼拝の原点

「あがめる」には「大きくする」という意味があります。マリアは神様を大いなる方とし、自分を身分の低い主のはしためと言い「力ある方が、私に偉大なことをなさいましたから」と告白します。マリアの神様への賛美は、自分の魂も霊も(魂・霊は最も大切な自…

神様の選び

イエス・キリストの出生は、ヨセフに何の関わりがなかったと同じくマリアにもなかった、と内村鑑三は言いました。その意味は、マリアは他の信仰者と同じように神様のしもべの一人であったにすぎない、ということです。神様のしもべとは、自分の意志を行なう…

マリアとエリサベト

マリアは一人では抱えきれない自分の体験を、親族エリサべトに聞いてもらおうとしたのでしょう。急いで山里のエリサベトの家に向かいます。マリアがエリサベトに挨拶をした時、エリサベトの胎内の子が踊り、エリサベトは聖霊に満たされて声高らかにマリアを…

マリア

大工のヨセフと婚約中であったマリアは、社会においてはごく普通の、平凡な、目立たない女性の一人であったと思われます。このマリアに驚くべき出来事が起こりました。「受胎告知」として絵画でも有名な、天使ガブリエルの言葉がマリアに臨んだことです。「…

はじめに

「マリアの賛歌」と見出しがついている今日の箇所は、「マグニフィカート」(ラテン語で「あがめる」の意)と呼ばれています。ラテン語訳聖書ではマグニフィカートから始まるからです。マグニフィカートは古くから礼拝に用いられ、ローマ・カトリック教会に…

 1章46−56節

46 そこで、マリアは言った。47 「わたしの魂は主をあがめ、/わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。48 身分の低い、この主のはしためにも/目を留めてくださったからです。今から後、いつの世の人も/わたしを幸いな者と言うでしょう、49 …

 111篇1−10節

1 ハレルヤ。わたしは心を尽くして主に感謝をささげる/正しい人々の集い、会衆の中で。 2 主の御業は大きく/それを愛する人は皆、それを尋ね求める。 3 主の成し遂げられることは栄え輝き/恵みの御業は永遠に続く。4 主は驚くべき御業を記念するよう…