2011-01-01から1年間の記事一覧

大きな喜び

自分の置かれた状況を儚(はかな)んで自分の人生の意味を知りたいともがく苦闘、自分を取り巻く人間関係において信頼を築けずに消えてしまいたいと思う衝動、いつまで厳しい状況に耐えればいいのか不安という暗闇、多くの人が神様を信じることなく、絶望の中…

メシアのしるし

「布にくるまって飼い葉桶に寝ている乳飲み子」。これが救い主としての「しるし」です。羊飼い達は、そういう新生児を探しあてました。神様の人間に対する救いの出来事が、主の天使によって知らされた通り行われたことを、羊飼い達は、確かに人々に伝え、神…

救い主(メシア)のしるし   

苦しんでいるイスラエルの民に、神様が約束された「救い主」が生まれた、しかも羊飼い達のいる同じ地方で!その待ち焦がれたニュース!その上に天の軍勢として天使達が大勢現れ、讃美を捧げるのです。その出来事、羊飼い達が見聞きした出来事は、彼らが神様…

天使

2000年前、救い主ご降誕のその日、その地方にいた羊飼い達は、いつも通り夜の暗闇の中を、羊を守る為に見張っていました。真っ暗な、厳しい状況の中で、星だけが頼りです。 3月11日の東日本大震災の時、停電のため、一帯の電気が消えて暗闇が広がりました。…

はじめに 

今日は、羊飼い達に焦点を当てて、御言葉を読んでいきたいと思います。なぜなら、彼らこそ最初に救い主を礼拝するという栄誉に与(あずか)ったからです。羊飼いは、当時のイスラエル社会の中では、蔑まれた階層の人々でした。ユダヤ教徒が大事にしている「…

「救い主降誕の出来事」  伝道師 平賀真理子

イザヤ書12章1−6節 ルカによる福音書2章8−21節 「救い主降誕の出来事」 伝道師 平賀真理子

救い主誕生

メシア誕生の場所は、この地上における最も貧しい場所でした。しかし見えるところがどんなに貧しくても、又、一切の華々しさがなくて人目には隠されていても、神様の働きはすべてご計画どおりに進められていきました。学者達をそれまで導いてきた星が、イエ…

不安

不安に感じたのは、ヘロデ王だけでなく、エルサレムの人々も同様であったと聖書は伝えます。本来なら、待ちに待った救い主誕生の喜びのニュースでしたが、「選民ユダヤ人」というエリート意識から来る傲慢さが、異邦人の言葉を素直に聞くことを拒み、世界の…

ひとつの星

民数記に「ひとつの星がヤコブから進み出る。」(24:17)とあります。ヤコブとはイスラエル民族のことであり、ここでは「メシア」が星と表現されています。占星術の学者達が、この「星」のことを聞いており、惑星の運動の法則によって、木星と金星(あるい…

はじめに

今日読んでいただいた新約聖書は、東方の学者達の来訪の出来事について記されている箇所です。私達が驚かされるのは、救い主がお生まれになったというこのニュースを、ユダヤ人ではなく外国人が最初に受け取ったことです。ユダヤで救い主(キリスト)が生ま…

「世界の王への礼拝」  牧師 佐藤義子

ミカ書 5章1節 マタイによる福音書 2章1−15節

人類の罪からの救いの完成

このようにお生まれになったイエス様の、その後の歩みを思います。神様は、イエス様を、やがては十字架につけて、死なせるという過酷な定めにされました。しかしそれで終わらず、神の子イエス様の「復活」によって、「人類の罪からの救い」を完成させられま…

本物の救い主誕生

ヨセフと身重のマリアにとって、故郷への旅は苛酷でした。頼る人も、物も部屋も情報もない困難の中で、二人は大変な役割を、信仰(神様への信頼)ゆえに、乗り切ったのでしょう。本来なら盛大にお祝いされるべき本物の「神の子・救い主イエス様のご降誕」は…

住民登録

帝国の支配下にあった属州の民は、皇帝の一声(勅令)で、故郷に戻り住民登録をしなければならず、それは、先祖の町から遠く離れている人々にとっては、肉体的、経済的に大きな負担でした。更に、盗賊などの生命の危険も伴います。その人々の中に、神の御子…

はじめに

今日の聖書の箇所では、私達の主、イエス様が、この世に人間として来てくださった次第が、具体的に述べられています。一節に、皇帝アウグストゥスから勅令が出たとありますが、このアウグストゥスこそ、ローマ帝国で初めて「皇帝」つまり「王」になった人物…

          「救い主降誕への備え」  伝道師 平賀真理

イザヤ書9章1−6節 ルカによる福音書2章1−7

ヨハネのメッセージ

成長したヨハネは、荒れ野に呼ばわる声として、不信仰、不従順の人々に、神のもとに立ち帰るように悔い改めを迫り、人々が救い主を受け入れる為の心の準備をさせて、最後はヘロデ王によって殺されました。私達はこの待降節の時、「悔い改めにふさわしい実を…

誕生の予告

ザカリヤとエリサベトは「二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非の打ちどころがなかった」(6節)夫婦でした。ただ二人は子供に恵まれないまま年を重ねておりました。この年、祭司ザカリヤが聖所で香をたいていた時、突然、香壇の右に立…

捕囚からの解放

本日の旧約聖書イザヤ書は、バビロンに捕囚の民として捕らわれていたイスラエルの民に解放の予告が宣べられている箇所です。「呼びかける声」(3節)は、「主の為に(私達の神の為に)、荒れ野に道を備えよ、荒れ地に広い道を通せ」と呼びかけます。道路整備…

はじめに

待降節に入り、2本目のローソクに火がともりました。今日でこの伝道所で礼拝を始めて九周年を迎えました。九年間の、神様の溢れる恵みを感謝すると同時に、今なお私のような者が牧師として立てられていること、神様が真理子先生を伝道師として与えて下さって…

 「ヨハネの誕生」  牧師 佐藤 義子

イザヤ書40章3−5節 ルカによる福音書 1章5−25節、57−66節

信じる者

今日の新約聖書でイエス様は、「私の言葉を聞いてわたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。」と言われます。 旧約聖書のメシア(救い主)誕生の預言は成就しました。聖書を通して語られる神…

回復の預言

本日の旧約聖書、イザヤ書52章は、捕囚の民であったイスラエルの民を、神様が本来の姿に戻すという回復の預言です。イスラエルの民は、再び「神の民」として、異国バビロンからエルサレムに帰還し、エルサレムの神殿において、神様を礼拝する日を迎えるとい…

イエス様をお迎えする準備

私達は、四週間後に我が家にイエス様がおいでになると知らされたら、どうするでしょうか。部屋の大掃除のこと、おもてなしのこと、友人知人達への案内状や、イエス様にお会いしたら、ぜひお聞きしたいこと・・など、イエス様が来られると考えただけで、頭の…

はじめに

本日から待降節(アドヴェント)に入りました。教会の暦では、待降節から一年が始まります。(教会暦:待降節−降誕節−受難節−復活節−聖霊降臨節)。待降は、主のご降誕を待ち望むという意味がありますが、アドヴェントは「来臨」という意味がありますので、待…

5章24節

はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。

52章4−10節

主なる神はこう言われる。初め、わたしの民はエジプトに下り、そこに宿った。また、アッシリア人は故なくこの民を搾取した。 そして今、ここで起こっていることは何か、と主は言われる。わたしの民はただ同然で奪い去られ、支配者たちはわめき、わたしの名は…

神の栄光にあずかる希望

翻って、本日の聖書を見ますと「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」と語りかけてきます。その「希望」というのは、神の栄光にあずかる希望であり、私たちに恥をかかせることのない希望なのです。これはまさに「永遠を支えとする希望」のことで…

将来と永遠

一つの種類は、「将来に支えを置く」場合、もう一つは、「永遠に支えを置く」場合の、二つがあるというのです。特に後者の、「永遠」に支えを置く希望は、将来いつの日か解放されて外の世界で自由な生活を送る、ということを支えにする必要がなかったので、…

二つの種類

ところでヴィクトール・フランクルも又、「希望」について、興味深い示唆を与えてくれています。彼は106年前、1905年にウィーンに生れて、フロイドやアドラーに師事した精神科のお医者さんでした。結婚して二人の子供に恵まれて、ウィーンで平和な生活を続け…