2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「神の喜び、悪の試み」

サタンの誘惑でなく「悪の試み」と題したのは、イエス様を「神の子」の座から引きずり降ろそうとするサタンの意図を感じたからです。一番お伝えしたいのは、「神の喜び」の宣言があって、それから「悪の試み」にさらされるのであって、「悪の試み」を乗り越…

心に適う=良しとする=喜びとなる

イエス様が水から上がられてすぐ天が裂け、霊がご自分に降ってくるのをご覧になり「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と、神の声が聞こえたとあります。「心に適う」は原語では「良しとする」、もっと発展して「喜びとなる」です。イエス様は…

イエス様の洗礼 

モーセの死後、後継者としてカナンの地へイスラエルの民を率いるよう、神様から使命を受けたヨシュアは、上からは主の励ましと導きと御守り、下からはイスラエルの民の励ましと勇敢さと信仰の支え故に、ヨルダン川を渡り、その任を全う出来ました。洗礼は「…

ガリラヤ

洗礼者ヨハネが民衆に悔い改めを勧め、洗礼を授け、自分は救世主の先導者に過ぎないと証ししていた頃、ガリラヤのナザレの町出身のイエス様がヨハネから洗礼を受けたと書かれています。ガリラヤは首都エルサレムより100キロほど離れた地方です。マルコ福音書…

はじめに

今日の聖書は「イエスの受洗」と「荒野の誘惑」という有名な個所です。先週、佐藤牧師を通して聖餐(式)の起源が明かされましたが、今日の前半で洗礼の話をしますので、先週、今週でプロテスタント教会が守っている二つの聖礼典について学ぶことになります…

 1章9−13節

9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。 10 水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。 11 すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う…

 42章1−4節

1 見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者を。彼の上にわたしの霊は置かれ/彼は国々の裁きを導き出す。 2 彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。 3 傷ついた葦を折ることなく/暗くなってゆく灯心を消すことなく/裁…

③契約について

旧約時代からずっと、エルサレム神殿では毎日動物がほふられ、その犠牲の血によって民の罪の赦しが祈られました。このような旧い契約での「あがない」はここに終了し、イエス様ご自身が十字架上で犠牲の血を流されることによって全人類に罪の赦しの道が開か…

②「代償」(多くの人のために流される)について

イエス・キリストがこれから十字架につけられ、そこで流される血は、人間の罪に対する神様の赦しを得る為の、多くの人の為に流される血である、と言われました。

①「贖罪(しょくざい)」について

贖罪とは「罪のあがない」ということです。あがないとは「代金を払って買い取ること」です。奴隷の身分から解放し救い出す為に、奴隷の主人にお金を払うことを意味したことから、贖罪とは「罪からの解放と罪からの救い」のことです。「贖う(あがなう)」の…

「私の体・私の血」

パンをご自分の体に、ぶどう酒をご自分の血にたとえて、イエス様はここで三つのことを語られています。①「贖罪」、②「代償(身代わり)」③「契約」ということです。

主の晩餐

今日の聖書は過越の食事の中でのイエス様の言葉が中心です。イエス様は一つのパンを弟子達に分け与える為に裂きました。そして「取って食べなさい。これは私の体である。」と言われ、又、ぶどう酒を渡す時「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦される…

契約の締結

司会者に読んでいただいた出エジプト記24章には、神様とモーセの間で執り行われた契約締結の場面が描かれています。民を代表してモーセだけが神様に近付き、契約の内容を聞き、民に聞かせ、民がそれらをすべて受け入れて守ることを約束します。そこでモーセ…

はじめに

聖書においては、「契約」という言葉はとても大切な重要な言葉であり、旧約聖書のヘブル語原典には285回も出てきます。旧約聖書の「旧約」がそもそも「旧い(ふるい)契約」という意味なのです。契約は一人では成り立ちません。私達の社会では契約は人間と人…

 26章26−30節

26 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」 27 また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲…

「だが、裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、・・よかった。」

イエス様は十字架の死の覚悟が出来ておられました。それが父なる神様の意志である以上、引き受けるのみでありました。しかしだからといって、裏切る者の罪は見逃されるわけではなく、神様の裁きを担わなくてはなりません。この時ユダが、自分のなした罪の告…

「私と一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が私を裏切る」

イエス様がユダの名前を口になさらなかったのは、ユダの陥った内的な危険が、すべてのものにも迫っていたからでありましょう。すでにユダはこの時、祭司長達にイエス様を引き渡す取り決めをしていました。

「あなたがたの内の一人がわたしを裏切ろうとしている。」

自分の全てを捨ててイエス様を信じ従ってきた弟子達の一人、そして、家族のように生活してきた仲間の一人から裏切り者が出る、とのイエス様の言葉に、一瞬、静寂と息のつまるような重苦しい空気が流れたことでしょう。その後、弟子達は自分ではないと主張す…

イエス様と弟子達の過越の食事

イエス様は生活共同体である12弟子と共に、過越の食事の時を持ちました。イエス様にとって地上最後となるこの過越の食事は、弟子達の中から裏切り者が出たことを全員に伝える時となりました。

過越の食事

この大いなる救いの出来事を子子孫孫にまで伝えるべく、イスラエルの民は毎年、家長を中心に過越の食事を通して先祖の体験を追体験します。ニサンの月(太陽暦では3月から4月)の14日午後、神殿でほふられた小羊を家庭に持ち帰り、日没と共に家の中からすべ…

はじめに

過越の食事とは、ユダヤ人にとっては民族の歴史を思い起こす記念の時として大切に守られていました。イスラエル民族の選民としての歩みは、まさに苦難の歴史でありました。その苦難の中で神様の救いの業があらわれたことを、今も生活の中で、親は子供達・孫…

 26章14−25節

14 時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところに行って 15 言った、「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。 16 その時から、ユダはイエスを引きわたそうと、…

「記念として語り伝えられるだろう」(13節)

イエス様の十字架の死は全ての人の救いの為でした。その死を間近にした時、一人の婦人の愛の行為は記念碑となり二千年後の今も語り続けられています。 「(主よ、あなたの)驚くべき知識はわたしを超えあまりにも高くて到達できない。」(詩篇139:6)と、私…

「葬る準備をしてくれた」(12節)

イエス様みずからが女性の行為について、その意味を明らかにされました。「この人は、私を葬る準備をしてくれた。」と言われたのです。当時ユダヤ人は遺体に香油を塗り腐敗臭をおおい)ました。イエス様は十字架から引き下ろされた時、安息日が迫っていた為、…

「わたしに良いことをしてくれた」(10節)

以前「ぶどう園の労働者のたとえ」を学んだ時、たとえの中で主人は最後に「自分のものを自分のしたいようにしてはいけないか。それともわたしの気前のよさをねたむのか」と言いましたが、この女性が香油をイエス様にささげたいと願ったその思いは、誰にも止…

弟子達の反応

ところが弟子達は、女性の行為を喜ぶのではなく、憤慨(ふんがい)したのです。「なぜ、こんな無駄遣いをするのか。高く売って、貧しい人々に施すことができたのに」。年収に匹敵するような高価な香油を、たった一人の人間に使うより、それを売ってたくさんの…

女性の行為

6節からは場面が変わり、イエス様がベタニア村のシモンの家に行かれた時のことが描かれます。一人の女性が極めて高価な香油の入った石膏(せっこう)のつぼをもって近寄り、食事の席についておられたイエス様の頭に香油をそそぎました。部屋中一杯に良い香りが…

はじめに

26章の1節から5節には、イエス様ご自身による十字架への予告と、祭司長達の殺害計画が並行して語られます。祭司長達は、祭りの期間中にイエス様を捕えれば、人口の膨れ上がったエルサレムで暴動が起きると予想し、この時期を避けようと相談します。彼らの罪…

 26章1−13節

1 イエスはこれらの言葉をすべて語り終えると、弟子たちに言われた。 2 「あなたがたも知っているとおり、二日後は過越祭である。人の子は、十字架につけられるために引き渡される。」 3 そのころ、祭司長たちや民の長老たちは、カイアファという大祭司の…