2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

神の権威

イエス様がお持ちの「神の権威」は多くの人々を納得させ、最も反抗的な悪霊をも沈黙させると同時に、「助けたい」人をすぐに助けられる力(愛から生まれた意志をすぐ行動に移すことのできる力)でもあります。(ギリシャ語で「権威」は『…する権利・自由があ…

「悪霊にものをいうことをお許しにならなかった」(34節)

神様と悪霊は「何のかかわりも」ありません。神様は、悪霊から証しされる立場では決してありません。神の御子イエス様が中心の神の国は完全な善なる世界であり、悪は完全に打ち滅ぼされなくてはなりません。実際イエス様はその後の歩みで、十字架の後、復活…

汚れた霊の敗北とイエス様の熱病の癒し

汚れた霊はイエス様から出て行くよう叱りつけられて、必死の抵抗も空しく命令に従わされます。神様の権威の下では汚れた霊は従わざるを得ません。この後イエス様はシモンの姑の熱病を癒されました。イエス様は神様からいただいている力を惜しみなく弱ってい…

人間の愚かさ

寡婦も汚れた霊も、神様の清さを認識し、それと一線を画して我が身を守ろうとしました。しかしその清さの前に自分達が滅ぼされる存在であることを告白して、愚かにも最後の悪あがきをしてしまうという醜い姿が露呈されています。悪の試みを受ける時、悪の最…

エリヤと寡婦

今日の旧約聖書でも、預言者エリヤによって恵みを受け、日々の糧を得られるようになっていた寡婦が、最愛の息子の死を前にしてエリヤに「あなたは私にどんなかかわりがあるのでしょう。」と言ってしまいます。そして「息子を死なせる為にきたのか」と食って…

イエス様の説教と汚れた霊

カファルナウムで「安息日に会堂に入って教え始められた」イエス様は、それ迄ユダヤの民が慣れていた律法学者の説教のようではなく、神の国の到来を、神の権威のもとに語られました。その力は溢れており、「人々は非常に驚いた」のも無理はありません。その…

預言者を超える神の御子の権威

歴史の中で神様は、御自分の意志や人間への祝福・約束を必ず言葉で表明され、指導者や預言者を通して必ず実行されてきました。ここでは神様の権威をそのまま引き継ぐ御子イエス様の業の力が、会堂で教える御言葉と悪霊退治や病気の癒しという行為で、はっき…

はじめに

今日の聖書には、汚れた霊や病で苦しむ人々に対するイエス様の癒しの奇跡が初めて出てきます。神様の力がイエス様を通してはっきりと示されています。それは選民として自負していたイスラエル民族の人々でさえも、今まで見たことも聴いたこともない、神様の…

 1章21−34節

21 一行はカファルナウムに着いた。イエスは、安息日に会堂に入って教え始められた。 22 人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。 23 そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がい…

 17章17−24

17 その後、この家の女主人である彼女の息子が病気にかかった。病状は非常に重く、ついに息を引き取った。 18 彼女はエリヤに言った。「神の人よ、あなたはわたしにどんなかかわりがあるのでしょうか。あなたはわたしに罪を思い起こさせ、息子を死なせる…

血の責任

ピラトは民衆が暴徒化するのを恐れて「この人の血について私には責任がない」と裁判の責任をユダヤ人に押し付けました。ユダヤ人は「血の責任は、我々と子孫にある。」と答えました。こうして十字架による死刑が確定しました。 2000年後の今日、教会では毎週…

ピラトの妻

19節に、ピラトのもとに妻からの伝言「正しい人に関係しないように」があったと記されています。イエス様を「正しい人」と呼んでいます。聞く耳を持たないイスラエルの民に代わり、外国人ピラトの妻を通して神様の警告をここで聞くことができます。

群衆の声

イエス様の十字架への道には多くの人々がかかわりましたが、どんな場合でも二つの選択肢が与えられていました。ユダの場合もそうでしたが群衆も又、そうです。わずか一週間もたたない前、エルサレムに入城されたイエス様を「ダビデの子にホサナ。祝福がある…

ピラトの裁きと失敗

宗教指導者達はイエス様を「ユダヤ人の王」として迎えることを拒否した結果、この裁判で死刑にしようといろいろ訴えましたが、ピラトが不思議に思うほどイエス様は沈黙を通されました。ピラトはこの裁判が、宗教指導者達のねたみによって起されたことを知っ…

ピラトの尋問 

ピラトは「お前がユダヤ人の王なのか」とイエス様に尋問しました。イエス様は、確かにユダヤ人の王としてこられました。イスラエルの民の失われた魂を探し求め、神様のもとに連れ戻す使命を担っていました。神の国・神様の支配がイエス様によって到来したの…

はじめに

イスラエルの宗教指導者達はイエス様に「神への冒涜罪」という有罪判決をくだし、死刑にしてもらう為ローマ総督ピラトに裁判を申し出ました。ロ−マから派遣されていたピラトの責任は、主に治安にありました。当時ローマ帝国の支配体制に不満を持ち、反乱を起…

 27章11−26節

11 さて、イエスは総督の前に立たれた。総督がイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と言われた。 12 祭司長たちや長老たちから訴えられている間、これには何もお答えにならなかった。…

失敗しても赦されて生きる

ユダはどうしたら良かったのでしょうか。自分の間違いと愚かさに気づいたら、まずその罪を神様の前に吐き出し告白し、悔い改めて赦しを乞うべきだったでしょう。しかしユダは赦しを求めませんでした。自分で自分を裁く人は「自分を赦せない」といいますが、…

祭司長達の内側と外側

祭司長達が受け取ろうとしなかった銀貨30枚を、ユダは神殿に投げ込み立ち去りました。それを拾った祭司長たちは「これは神殿の収入にするわけにはいかない。」と、その銀貨の性質にこだわりました。彼らは、一方では神の子イエス様を殺そうとしながら、他方…

悔い改めと赦し

罪の問題は赦しの宣言をもって解決します。洗礼時の罪の赦しの宣言は、教会が神様から委託された業として今も継承されています。神様の前での悔い改めがなされぬまま後悔だけの人生が続くとしたら、それは悲惨です。ユダの後悔はユダに新生の道を与えず、ユ…

後悔では赦しは与えられない

ユダは後悔しました。後悔とは、自分と自分の過去ばかりを見つめることです。自分のした失敗を告白し、唯一赦すことの出来るお方のもとに行くことを忘れている姿です。失敗から救いあげて下さる神様を仰ぐことを忘れている姿です。それゆえに、後悔からは新…

有罪判決

ユダの密告は、彼自身の自由な決断によるものでした。彼がこのことを考えた時、どこまで先のことを見通していたのかわかりません。ただ彼の密告と手引きがなかったら、「裁判―有罪判決―やがては死刑へ」の道はこのようにスムーズには運ばなかったでしょう。…

はじめに

ユダを取り上げるのは今年3月と7月に続いて三度目です。二度の礼拝において、ユダはなぜイエス様を裏切る気持になったのか、そして、晩餐の席でイエス様から「裏切る者がいる」と言われた時、ユダはその言葉を自分への警告として聞かず、しようとすることを…

 27章1−10節

1 夜が明けると、祭司長たちと民の長老たち一同は、イエスを殺そうと相談した。 2 そして、イエスを縛って引いて行き、総督ピラトに渡した。 3 そのころ、イエスを裏切ったユダは、イエスに有罪の判決が下ったのを知って後悔し、銀貨三十枚を祭司長たちや…

イエス様の主権

イエス様が逮捕された時も、最高法院の裁判においても、イエス様の主権は貫かれています。裁判では、大祭司はイエス様の沈黙にいらだち、又、イエス様の言葉に歯ぎしりし、その場にいた人々もイエス様を侮辱することによって、自分達が優位にたっていること…

大祭司の問い

偽証や、これらの訴えに対して沈黙を守り続けるイエス様に、議長の大祭司はいらだちました。そして口を開かせる為に、「おまえは神の子、メシアなのか」。と問いました。この問いにイエス様は答えられました。ご自身がまもなく勝利者として神の右に座り、人…

「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。・・イエスの言われる神殿とは、ご自分の体のことだったのである。」(ヨハネ2章)

イエス様が神殿を壊すという意味は、イスラエルの民が神様と争い、神様が遣わされた方を拒否する=「壊す」という意味でした。今まさに、イエス様を裁判にかけることで、神殿の破壊行為が始まっているのです。三日で建て直すとは、三日目に復活することを意…

最高法院での裁判

この時代、ユダヤはローマの属州に過ぎず、ユダヤには死刑執行権はありません。死刑を承認するのはローマ皇帝から派遣されている総督です。夜の内にユダヤの法廷でイエス様を裁き、有罪との一致した意見をまとめて、夜が明けたらローマ総督へ引き渡す計画で…

はじめに

マタイによる福音書は、イエス・キリストが神の子・救い主メシアであることを証言しています。神様のご計画のもとで、神様から遣わされて、地上に人間として生きられたイエス様は、その正しさのゆえに今や逮捕されて、裁判の席に引っ張り出されたのでした。 …

 26章57−68節

57 人々はイエスを捕らえると、大祭司カイアファのところへ連れて行った。そこには、律法学者たちや長老たちが集まっていた。 58 ペトロは遠く離れてイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで行き、事の成り行きを見ようと、中に入って、下役たちと一緒に座…