2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

叱責ではなく期待と励まし

マルコ8章には、イエス様に相対した3つのグループの姿があります。第一は群衆。第二はファリサイ派。第三は弟子達。信じて集まって来た群衆にイエス様は奇跡を行われました。ファリサイ派の人達には「しるし」を与えることを拒まれました。そして弟子達には…

「なぜ、パンを持っていないことで議論するのか。」(17節)

そこでイエス様は、「目があっても見えないのか。耳があっても聞こえないのか。」とエレミヤ書を用いながら(5:21)、「分からないのか。悟らないのか。心がかたくなになっているのか。覚えていないのか。」と何度も言葉を重ねておられます。それは、パンが…

パンを持ってくるのを忘れた弟子達

舟の中で、イエス様は弟子達に「ファリサイ派の人々のパン種とヘロデのパン種に気をつけなさい」と戒められました(15節)。「パン種」とは、パンを膨らます酵母菌(イースト)で、少し入れれば大きく膨らむことから、ほんの少しで、人々や社会に広く影響を…

はじめに

今日の聖書に「ファリサイ派の人々が来て、イエスを試そうとして・・」(8:11)とあります。イエス様は、ユダヤ人・異邦人の区別なく神様の救いを求めている人々の救いのために、自由に旅をされました。一方、ファリサイ派の人々は、律法を重んじるあまり、…

8章11−21節

11 ファリサイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天からのしるしを求め、議論をしかけた。12 イエスは、心の中で深く嘆いて言われた。「どうして、今の時代の者たちはしるしを欲しがるのだろう。はっきり言っておく。今の時代の者たちには、決して…

5章21−31節

21 「愚かで、心ない民よ、これを聞け。目があっても、見えず/耳があっても、聞こえない民。22 わたしを畏れ敬いもせず/わたしの前におののきもしないのかと/主は言われる。わたしは砂浜を海の境とした。これは永遠の定め/それを越えることはできな…

神の守り

パウロは再び千人隊長の機転によって、命の危険から守られました。しかし暗殺計画からパウロを守ったのは神です。神が陰謀を打ち砕いたのです。創世記に「アブラハムのイサク奉献」の出来事が記されていますが(22章)、これは私達に「神が備えて下さる」と…

人間の計画と神様のなさること

この40人以上のユダヤ人達と接触していた人々の中にパウロの甥(姉妹の子)がおりました。彼はこの計画を聞いてすぐパウロに伝えました。パウロは、その暗殺計画を千人隊長に直接告げる必要があると判断し、百人隊長を呼んで、甥を千人隊長のもとに連れて行…

暗殺計画

彼らはまず、ユダヤ教指導者であった祭司長と長老達の協力を取り付けるため出かけて行き、彼らに、千人隊長の所に行って最高議会を再び開いてもらうよう、議会関係者と一緒に働きかけて欲しいと頼みました(21節参照)。パウロのことで議会が開かれれば、出…

殺すまでは飲み食いしないとの誓い

パウロを有罪判決に出来なかったユダヤ人達は、自分達の感情がおさまらず、何としてでもパウロの命を亡きものにしようと、ひそかにパウロを殺す計画をたて、殺すまでは飲み食いしないと固く誓いを立てたのです。その数は40人以上にのぼりました。彼らは自分…

パウロを巡る人々の思惑

陰謀を企てたユダヤ人達は、ユダヤの最高法院(最高議会)においてパウロを有罪判決に持っていこうとした人達です。彼らには、パウロが律法をないがしろにしており、生かしておいては大変なことになるという危機感がありました。そこで神殿にいたパウロを捕…

はじめに

今日の新約聖書は、見出しに「パウロ暗殺の陰謀」とあるように、ユダヤ人によってパウロを殺す陰謀が企てられましたが、それは失敗に終わり、パウロの命が守られた出来事が記されています。最初の段落には多くの人々が登場します。まずパウロの命を狙う40人…

23章12−35節

12 夜が明けると、ユダヤ人たちは陰謀をたくらみ、パウロを殺すまでは飲み食いしないという誓いを立てた。13 このたくらみに加わった者は、四十人以上もいた。14 彼らは、祭司長たちや長老たちのところへ行って、こう言った。「わたしたちは、パウロを…

1編1−6節

1 いかに幸いなことか/神に逆らう者の計らいに従って歩まず/罪ある者の道にとどまらず/傲慢な者と共に座らず2 主の教えを愛し/その教えを昼も夜も口ずさむ人。3 その人は流れのほとりに植えられた木。ときが巡り来れば実を結び/葉もしおれることがな…

主を中心とした恵みの豊かさを分かち合う群に・・

新約の時代に入り、私達は、新しい神の民・イスラエルとされた者です。「内面がユダヤ人である者こそユダヤ人であり・・その誉れは人からではなく、神からくるのです」(ロマ書2:29)。神の民とされた私達に、「あなた方は、恵みにより、信仰によって救われ…

二つの奇跡の共通点

1.イエス様の人々への深い憐み。2.「パンは幾つあるか(今あるものは何か)という問い。不足や不満や不安ではなく、現在あるものに弟子達の目を向けさせます。3.天の父なる神様に感謝や讃美の祈りを献げられたこと(主がいつも大事に実践されていたこ…

「四千人」の奇跡の場合

今日読んだ「四千人」の奇跡では、残ったパン屑を入れた七つの籠の、「籠」は、異邦人がよく使っていた食糧を入れる布の籠のことで、これは、人が入るほどの大きさがあったそうです(使徒言行録9:25参照)。「七つ」も使徒言行録6章以降にあるように、七人…

「五千人」の奇跡の場合

五千人の奇跡が行われた場所は、父なる神様が第一に救おうとされたユダヤ人の町であり、イエス様は、まずご自分の民に神様の恵みの豊かさを示す奇跡をされました。パンの残りが「12の籠にいっぱいになった」という「12」は、イスラエル民族の12部族の象徴で…

はじめに

今日の聖書箇所の少し前には、イエス様が異邦人の町に行かれたことが記されています。その道のりを考えると今日の「四千人に食べ物を与える」奇跡をなさったのも、恐らく異邦人の多く住む地方(デカポリス)ではないかと思われます。似た話が六章(30−44)に…

8章1−10節

1 そのころ、また群衆が大勢いて、何も食べる物がなかったので、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。2 「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。3 空腹のまま家に帰らせると、途中で疲れきってしまうだろう。中には遠…

22編25−32節

25 主は貧しい人の苦しみを/決して侮らず、さげすまれません。御顔を隠すことなく/助けを求める叫びを聞いてくださいます。26 それゆえ、わたしは大いなる集会で/あなたに賛美をささげ/神を畏れる人々の前で満願の献げ物をささげます。27 貧しい人…

主の励まし

その夜、主の言葉がパウロに臨みました「勇気を出せ。エルサレムで私のことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。」 今日、この世の荒波を受けつつキリスト者として生きている私達にも、イエス様は同じように「勇気を出しなさい」と…

議会で

パウロは鎖を外され、議会で弁明の機会を与えられました。パウロは冒頭で、「兄弟達、私は今日に至るまで、あくまでも良心に従って神の前で生きてきました。」と語りました。人は生まれながらに「良心」をもっていますが、その良心は時にマヒし、或いは働か…

ローマの市民権

この騒乱状態を抑える為に千卒長はパウロを兵営に連れて行き、なぜ群衆がこれ程騒ぎ立てるのかパウロを訊問することにしました。訊問は拷問の後に行われていたので、パウロにもむち打ちが命じられました。パウロは、そばにいた百人隊長に「ローマの市民権を…

選民ユダヤ人意識

ユダヤ人にとって「律法」は、神から自分達選民に与えられた特別なものでしたから、その律法を、異邦人(ユダヤ人以外の律法を持たない民)伝道をしているパウロが、ないがしろにし、異邦人に律法を守らなくても良いと教えているとのうわさが広まって、パウ…

伝道

「伝道」は、救われた者の全てに与えられている「恵みの使命」です。パウロのように自分の生涯を語ること、自分の生涯にどのようにイエス様がかかわって下さったか、そして今もかかわり続けて下さっているか、イエス様をまだ本当に信じていない時の私はこう…

はじめに

パウロが、自分を襲ったユダヤ人達に話をさせてほしいと、千卒長から許可をもらい、ヘブル語で話した内容は自分についてでした。自分がどのような環境の中で、どのような教育を受け、どのように生きてきて、どのように主イエス・キリストと出会い、その後ど…

23章1−11節

1 そこで、パウロは最高法院の議員たちを見つめて言った。「兄弟たち、わたしは今日に至るまで、あくまでも良心に従って神の前で生きてきました。」2 すると、大祭司アナニアは、パウロの近くに立っていた者たちに、彼の口を打つように命じた。3 パウロは…

41章8−16節

8 わたしの僕イスラエルよ。わたしの選んだヤコブよ。わたしの愛する友アブラハムの末よ。9 わたしはあなたを固くとらえ/地の果て、その隅々から呼び出して言った。あなたはわたしの僕/わたしはあなたを選び、決して見捨てない。10 恐れることはない、…

イエス・キリストはパウロにも私たちにも同じように・・

パウロに現れてくださったイエス・キリストは、聖霊の働きを通して今を生きる私達にも深くかかわって下さいます。今、ここにこうして礼拝に招かれているのも、聖霊の働き(導き)によるものです。私達が意識する、しないにかかわらず、神様は生きて働き、人…