選民ユダヤ人意識

 ユダヤ人にとって「律法」は、神から自分達選民に与えられた特別なものでしたから、その律法を、異邦人(ユダヤ人以外の律法を持たない民)伝道をしているパウロが、ないがしろにし、異邦人に律法を守らなくても良いと教えているとのうわさが広まって、パウロユダヤ人から殺意を持たれていたのです。事実は、「律法に縛られていたパウロが、律法の精神を失うことなく、律法から自由にされた・・律法では救われず、信仰によって救われる・・」ということですが、律法主義に生きる者達には受け入れ難いことでした。それで話が異邦人伝道のことに及んだ時、騒ぎ出したのです。