2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

復活するまで誰にも話してはならない

3人の弟子達はこの栄光のイエス様を見た証人でしたが、復活するまで語ることを禁じられました。イエス様のメシアとしての働きは、受難と十字架の死と復活をもって成し遂げられます。受難と死と復活を通らない内に、弟子達がこの栄光のイエス様を語るならば…

山の上 と 山の下

山上での、栄光に包まれたイエス様のお姿こそ、本来の神の御子の姿であり、その後の復活の姿でもあります。(「神の身分でありながら・・・僕の身分になり、人間と同じ者になられた」(フィリピ書2:6)。3人の弟子達はこの光景と、更に雲の中からの神様の御…

ペテロの反応

この世の、空間と時間の世界で生きている者が、一瞬、神様の世界・永遠の世界を垣間見るという出来事に出会った弟子の一人ペテロは、驚きと喜びから「私がここに仮小屋を三つ建てましょう」と奉仕を申し出ます。太陽の暑さや夜露からイエス様とモーセとエリ…

イエス様の変貌

山の上で、イエス様の姿が変わりました。顔は太陽のように輝き、服は光のように白く(2節)なり、更に、旧約時代の偉大な人物モーセ(BC1300年頃)とエリヤ(BC9世紀)が現れてイエス様と語り合って(3節)いました。(モーセは旧約の律法を代表し、エリヤは…

はじめに

本日の聖書には、イエス様の姿が変わったという大変不思議なことが記されています。場所は高い山、イエス様についていったのは12弟子の内わずか3人(ペテロ・ヤコブとその兄弟ヨハネ)です。この3人はイエス様が十字架にかかられる前に、ゲッセマネの園で…

 17章1−13節

1 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。 2 イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。 3 見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。 4 …

「私について来たい者は、自分の十字架を背負って私に従いなさい。」 (24節)

イエス様についていくことに伴う重荷(この世の論理・価値観などとの戦い他)は、イエス様が共に負って下さるゆえに、その荷は軽く、そこには安らぎがあります(マタイ11:28−30)。今週もイエス様に従って歩みたいと願うものです。

ペテロと同じあやまちを繰り返さないために

私達もペテロと同じあやまちに陥る誘惑が起こり得ます。目の前にいる人間の気持ちを配慮するあまり、神様の意志を問うことを忘れることがあります。人を愛することはイエス様の教えですが、神様の御意志を問う(イエス様ならどうされるか)ことを忘れた人へ…

ペテロが聞き漏らした言葉

イエス様が弟子達に打ち明けられた言葉は「必ず・・することになっている」という神様の御計画を明らかにしたものでした。神様に従ってこれまでも歩まれてきたイエス様が、メシアとしてのご自分の地上での最後の歩みに向けて今、歩み始めたのです。しかしペ…

「サタン、引き下がれ。あなたは私の邪魔をする者」

ペテロの言葉の背景には、ペテロの願望がありました。神の御子なら当然それにふさわしい終り方−栄光に満ちた終り方−がある筈だという思いです。まして同じ民族の宗教的な指導者を敵に廻し、敗北の死を甘んじて受けることなど考えたくもなかったでしょう。し…

ペテロの反応

イエス様の「自分は必ずエルサレムに行って、多くの苦しみを受けて殺され・・」との、愛するイエス様の死の予告を聞いたペテロはすぐ、「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません。」(22節)といさめました。神の御子がそんな死に方を…

「このときから・・打ち明け始められた」(21節)

キリスト教では「時」ということを大変大事に考えます。最も良く知られている言葉が、コヘレトの言葉3章です。「何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定められた時がある。生まれる時、死ぬ時、植える時、植えたものを抜く時、殺す時、癒す時、破壊す…

はじめに

サタンとは悪魔の別名であることは知られており、サタンとか悪魔という言葉に対して過剰反応をする人達も多く存在します。しかし説教題につけた「サタン、引き下がれ」(私の前にではなく私の後に退け の意)はイエス様が実際に使った言葉であり、しかも言わ…

 16章21−28節

21 このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。 22 すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ…

メシアであることを誰にも話すな

イエス様は、たった今告白されたこのメシアの事実を誰にも言ってはいけないと言われました。それは、この時を境として以後、十字架に向かっての歩みを始めることになるからです。イエス様のメシアとしての歩みはこの時点では完成されていません。今は、他の…

天の国の鍵

イエス様はこのあと、ペテロに天の国の鍵を授けるといわれました。鍵とは扉を開けたり閉めたりするものです。ペテロが宣教の使命を託されて御言葉を語る時、それを受け入れた者には扉を開き、拒む者には、神様の恵みの中に入る扉を閉める決定権を委ねられた…

新しい名前

ペテロが信仰告白をした時、イエス様は新しい名前、シモン・バルヨナ(ヨナの子シモン)から、シモン・ペトロ(私達はペテロと 呼んでいます)を与えました。イエス様は、このペテロ(岩の意味)の信仰告白の上にわたしの教会を建てると言われました。(18節…

信仰を告白せしめる主体 

「あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、私の天の父なのだ」(17節)。 ペテロが、イエス様をそのようなお方だと見ることが出来たのは人間の力によるものではない、とイエス様は言われました。 イエス様をそのようなお方だと認識さ…

生ける神の子

「生きておられる神」の御子とは、「あなたは命の根源であり、創造者であられる神様の御子であられる」「あなたは神様のすべての約束を満たすお方、神様のすべての意志を実行するお方、すべての悪に対して勝利されるお方、永遠の命をもたらすお方、あなたこ…

それでは、あなたがたは?

人々の評価・評判についての質問の後、イエス様が弟子達にされた質問は「それでは、あなたがたは私を何者だと言うのか?」でした。弟子を代表してペテロが「あなたはメシア、生ける神の子です。」と答えました。この告白は、教えられたことを口にしたのでは…

人々のこたえ

ある人々はイエス様を洗礼者ヨハネがよみがえったのだと考えました。ヘロデ王が神の道に背いて洗礼者ヨハネを殺したので、神様がヨハネをよみがえらせて人々に説教を続けさせている、と考えました。彼らはイエス様の説教の中に、ヨハネが語った罪への裁きと…

大なことを打ち明ける前に

フィリポ・カイサリア地方に行った時のことでした。イエス様はここで初めてご自分がエルサレムで死ぬことを弟子達に打ち明けられますが、この重大なことを語られる前に、イエス様が語られ、又,行なってきた出来事を通して、人々がご自分をどのように見ている…

はじめに

本日の聖書の箇所は、4章途中から始まったイエス様の教えとその活動の中心的部分となる結びでもあり、クライマックスの部分ともいわれています。イエス様の働きを実際に目で見、聞いてきた弟子達が、今イエス様から「あなたがたは私を何者だと言うのか」と問…

 16章13−20節

13 イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。 14 弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』と…

私達が受け継いでいる価値観

そのような価値観を伝統として旧約聖書は伝えており、今、イエス・キリストによって弟子達に伝えられ、そして又、(目前にしている)十字架の出来事によって明示され、確実なものとされ、今日の私達に伝えられている価値観でもあり、生き方でもあるのだ、と…

本日の旧約聖書、イザヤ書55章1節−2節

「渇きを覚えている者は皆、水のところに来るがよい。銀を持たない者も来るがよい。穀物を求めて食べよ。来て、銀を払うことなく穀物を求め 価を払うことなく、ぶどう酒と乳を得よ。なぜ、糧にならぬもののために銀を量って払い 飢えを満たさぬもののために…

旧約聖書の伝統を受け継ぐ価値観

私はこのイエス・キリストが神殿で見て語ったことというのは、イエス・キリストにおいて突然出て来たものではなく、それ迄に伝えられてきた価値観、長い旧約聖書の伝統を受け継ぐ価値観をイエス・キリストは明確にした、ということでもあると思います。

イエス・キリストが見ていたもの

イエス・キリストのその時に意図していたのは、当時の律法学者や祭司達が語ることと、ご自分の語る福音との鋭い対比であったでしょう。イエス・キリストの語りたかったことは、豊かに神の国を実現する福音でした。十字架を目前にしたこの時に、イエス・キリ…

その日の律法学者との議論

おそらくイエス・キリストはレプトン銅貨二枚を献げる貧しいやもめの姿を神殿で見た時に、その日の激しい議論を再び思い起こしたことでしょう。・・「律法学者に気をつけなさい。彼らは長い衣をまとって歩き回りたがり、また、広場で挨拶されること、会堂で…

レプトン銅貨2枚

レプトン銅貨は非常に小さい金額の銅貨で、大人の1日分の日当の128分の一に相当すると計算されています。当時レプトン銅貨2枚で買えるのは小麦粉一つかみだったと考えられています。それはその人がその日、1日の命をつなげることが出来る最低量の食物と考え…