2007-07-08から1日間の記事一覧

私達が受け継いでいる価値観

そのような価値観を伝統として旧約聖書は伝えており、今、イエス・キリストによって弟子達に伝えられ、そして又、(目前にしている)十字架の出来事によって明示され、確実なものとされ、今日の私達に伝えられている価値観でもあり、生き方でもあるのだ、と…

本日の旧約聖書、イザヤ書55章1節−2節

「渇きを覚えている者は皆、水のところに来るがよい。銀を持たない者も来るがよい。穀物を求めて食べよ。来て、銀を払うことなく穀物を求め 価を払うことなく、ぶどう酒と乳を得よ。なぜ、糧にならぬもののために銀を量って払い 飢えを満たさぬもののために…

旧約聖書の伝統を受け継ぐ価値観

私はこのイエス・キリストが神殿で見て語ったことというのは、イエス・キリストにおいて突然出て来たものではなく、それ迄に伝えられてきた価値観、長い旧約聖書の伝統を受け継ぐ価値観をイエス・キリストは明確にした、ということでもあると思います。

イエス・キリストが見ていたもの

イエス・キリストのその時に意図していたのは、当時の律法学者や祭司達が語ることと、ご自分の語る福音との鋭い対比であったでしょう。イエス・キリストの語りたかったことは、豊かに神の国を実現する福音でした。十字架を目前にしたこの時に、イエス・キリ…

その日の律法学者との議論

おそらくイエス・キリストはレプトン銅貨二枚を献げる貧しいやもめの姿を神殿で見た時に、その日の激しい議論を再び思い起こしたことでしょう。・・「律法学者に気をつけなさい。彼らは長い衣をまとって歩き回りたがり、また、広場で挨拶されること、会堂で…

レプトン銅貨2枚

レプトン銅貨は非常に小さい金額の銅貨で、大人の1日分の日当の128分の一に相当すると計算されています。当時レプトン銅貨2枚で買えるのは小麦粉一つかみだったと考えられています。それはその人がその日、1日の命をつなげることが出来る最低量の食物と考え…

この話の意味は? 

たとえば、「あり余る中から献げたささげ物は量的には多いけれど、心を込めてささげる貧しい者のささげ物は、たとえ小額であっても価値的にはむしろ多く献げたと評価出来る。献げる者の心のあり方が対比されている。そのことを教えている」と、理解すること…

貧しいやもめ

そこに一人のやもめがやって来ます。彼女の身なりから判断するのに、かなり貧しい状態にあるということは明らかでした。さい銭箱から響いてくる献げ物の音も他の人達とは違っておりました。かすかな音しか聞こえてきませんでした。レプトン銅貨二枚だったか…

神殿の庭で

神殿の「婦人の庭」では献げものをする人達、祈りをもってささげる人達で混雑していました。その庭には13箇所の入り口があり、そこから自由に入ることが出来、又そこには13個のラッパの形をしたさい銭箱が備えられていました。当時のお金はおおかた銅貨など…

はじめに

十字架を目前にした最後の一週間の間に、イエス・キリストは少なからず激しい議論を行なっています。例えば税金の問題に関しては「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」(ルカ20: 25)、又復活に関しての議論では「神は死んだ者の神ではなくて生…

 21章1−4節

1 イエスは目を上げて、金持ちたちが賽銭箱に献金を入れるのを見ておられた。2 そして、ある貧しいやもめがレプトン銅貨二枚を入れるのを見て、3 言われた。「確かに言っておくが、この貧しいやもめは、だれよりもたくさん入れた。4 あの金持ちたちは皆…

 55章1−2節

1 渇きを覚えている者は皆、水のところに来るがよい。銀を持たない者も来るがよい。穀物を求めて、食べよ。来て、銀を払うことなく穀物を求め/価を払うことなく、ぶどう酒と乳を得よ。2 なぜ、糧にならぬもののために銀を量って払い/飢えを満たさぬもの…