この話の意味は? 

 たとえば、「あり余る中から献げたささげ物は量的には多いけれど、心を込めてささげる貧しい者のささげ物は、たとえ小額であっても価値的にはむしろ多く献げたと評価出来る。献げる者の心のあり方が対比されている。そのことを教えている」と、理解することも出来るでしょう。片や、当時はお金持ちは信仰深い結果として神の祝福が与えられており、反対に貧しい者は信仰の報いを受けているのだ、と考えられていました。しかし「そうではない。『先の者が後になる。』 とか 『幼子の素直さが、賢者の賢さよりも評価される』というイエス・キリスト一流の価値の逆転をここでも教えているのだ」と考えることも出来るでしょう。 ここでは、聖書の言葉にとどまりながら、レプトン銅貨2枚の物語を考えてみたいと思います。