イエス・キリストが見ていたもの

 イエス・キリストのその時に意図していたのは、当時の律法学者や祭司達が語ることと、ご自分の語る福音との鋭い対比であったでしょう。イエス・キリストの語りたかったことは、豊かに神の国を実現する福音でした。十字架を目前にしたこの時に、イエス・キリストレプトン銅貨2枚をささげる女性の話を弟子達に語ったのです。 どれだけささげるか、どのようなことをするか、外側の出来事を私達は見るものです。その日、婦人の庭での光景は、さい銭箱から響き上がる大きな音がその場を支配していたことでしょう。しかしその光景を見つつもイエス・キリストは異なるものを見ていました。真の価値を見ていました。換言するならば「何を大事にすべきか。」「何に重きを置くべきか。」それは人生観とでもいうべきもの・・を彼は見ていました。