人間の計画と神様のなさること

 この40人以上のユダヤ人達と接触していた人々の中にパウロの甥(姉妹の子)がおりました。彼はこの計画を聞いてすぐパウロに伝えました。パウロは、その暗殺計画を千人隊長に直接告げる必要があると判断し、百人隊長を呼んで、甥を千人隊長のもとに連れて行くように頼みました。千人隊長は、誰にも知られないように配慮をもってこの若者から事情聴取をしました。そして内容の重さを考え、この若者に、陰謀のことを口止めし、千人隊長は自分のするべき仕事にすぐとりかかりました。それは、パウロの身柄をエルサレムの兵営にとどめておくのではなく、カイサリアに駐留するローマ総督のもとに送りだすという仕事でした。