二つの奇跡の共通点

 1.イエス様の人々への深い憐み。2.「パンは幾つあるか(今あるものは何か)という問い。不足や不満や不安ではなく、現在あるものに弟子達の目を向けさせます。3.天の父なる神様に感謝や讃美の祈りを献げられたこと(主がいつも大事に実践されていたこと)。4.弟子達を通して裂いたパンを人々に与えたこと。イエス様が人々を救われる時、弟子達を用いられます。5.実際の恵みとしての食べ物を、皆満足していただき、余りも十分にあったこと。6.奇跡の後、弟子達と共にすぐにその場を舟で去られたこと、などが、二つの奇跡の共通点です。


 これらをまとめると、「救いを求めてやって来る人々を憐れまれる主イエス様を中心とする分かち合いこそ、神の国の豊かさであり、神様を信じる人々に、その恵みは十分に満ち足りたものである」ことを示していると言えるでしょう。イエス様の御力やその愛は、もはやユダヤ人、異邦人の区別や、老若男女の区別もなく広がっていく事を示しています。