2008-07-13から1日間の記事一覧

「だが、裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、・・よかった。」

イエス様は十字架の死の覚悟が出来ておられました。それが父なる神様の意志である以上、引き受けるのみでありました。しかしだからといって、裏切る者の罪は見逃されるわけではなく、神様の裁きを担わなくてはなりません。この時ユダが、自分のなした罪の告…

「私と一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が私を裏切る」

イエス様がユダの名前を口になさらなかったのは、ユダの陥った内的な危険が、すべてのものにも迫っていたからでありましょう。すでにユダはこの時、祭司長達にイエス様を引き渡す取り決めをしていました。

「あなたがたの内の一人がわたしを裏切ろうとしている。」

自分の全てを捨ててイエス様を信じ従ってきた弟子達の一人、そして、家族のように生活してきた仲間の一人から裏切り者が出る、とのイエス様の言葉に、一瞬、静寂と息のつまるような重苦しい空気が流れたことでしょう。その後、弟子達は自分ではないと主張す…

イエス様と弟子達の過越の食事

イエス様は生活共同体である12弟子と共に、過越の食事の時を持ちました。イエス様にとって地上最後となるこの過越の食事は、弟子達の中から裏切り者が出たことを全員に伝える時となりました。

過越の食事

この大いなる救いの出来事を子子孫孫にまで伝えるべく、イスラエルの民は毎年、家長を中心に過越の食事を通して先祖の体験を追体験します。ニサンの月(太陽暦では3月から4月)の14日午後、神殿でほふられた小羊を家庭に持ち帰り、日没と共に家の中からすべ…

はじめに

過越の食事とは、ユダヤ人にとっては民族の歴史を思い起こす記念の時として大切に守られていました。イスラエル民族の選民としての歩みは、まさに苦難の歴史でありました。その苦難の中で神様の救いの業があらわれたことを、今も生活の中で、親は子供達・孫…

 26章14−25節

14 時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところに行って 15 言った、「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。 16 その時から、ユダはイエスを引きわたそうと、…