はじめに

今日の聖書の箇所では、私達の主、イエス様が、この世に人間として来てくださった次第が、具体的に述べられています。

一節に、皇帝アウグストゥスから勅令が出たとありますが、このアウグストゥスこそ、ローマ帝国で初めて「皇帝」つまり「王」になった人物でもあります。彼はジュリアス・シーザーの養子であり、その功績と栄光を引き継ぎ、帝国を発展させました。それでローマ市民に英雄視され、敬意をもってつけられた称号に「神の子」とか「救い主」がありました。

天から、本物の「神の子」「救い主」であるイエス様を送り出す直前に、人間界の中では、「神の子」「救い主」と呼ばれる人物が立てられたのです。人間が定めた王アウグストゥスは、軍隊という武力で人々を支配しました。一方、天からの王、イエス様は、神様からの御言葉をもって、人々の心を支え、現在に至っています。