本物の救い主誕生

 ヨセフと身重のマリアにとって、故郷への旅は苛酷でした。頼る人も、物も部屋も情報もない困難の中で、二人は大変な役割を、信仰(神様への信頼)ゆえに、乗り切ったのでしょう。本来なら盛大にお祝いされるべき本物の「神の子・救い主イエス様のご降誕」は、謙虚さを愛される父なる神様の性質に倣って、この世で最も謙虚な様子となりました。

ローマ帝国の、「この世の救い主」が贅沢に過ごしていた、まさにその時、神様から遣わされた本物の「救い主・イエス様」は、帝国属州の、片隅の家畜小屋で、貧しく低くされた中で、お生まれになりました。