聖霊降臨

 突然大きな音が聞こえました。それは激しい風が吹いてくるような音(暴風が吹き荒れるような音?)でした。それは天から聞こえ(2節)、彼らが座っていた家中に響き渡るような大きな音でした。そして炎のような舌が現れて、一人一人の上にとどまりました。五旬祭の出来事の奇跡は、まず耳から、そして目に見える事柄で始まりました。しかしこの大きな音も炎のような舌も、「ただのしるし」です。この出来事の本当の奇跡は、「神様がかかわられた」ことです。神様がかかわられるしるしの特性は「突然」であり、その働きは「天から」です。ヘブル語では「風」も「霊」も「息」も同じ言葉です。「激しい風が吹いてくるような音」は神様の霊の到来を告げ、「家中に響き渡った」とは、全世界が神様の言葉の伝道で満たされることを伝えているともいわれます。「炎のような」とは、火は神様の霊の一つの現れであり、その舌が、弟子の一人一人に触れたことによって、弟子達は聖霊に満たされました。