国家は・・

 国家は、思想のもっている社会的な意味とか政治的なことについて、それが社会の平和や秩序をみだすものであるかどうかを判断するけれども、そのことの内容に立ち入って(善悪とか、その美が普遍的な美かどうかについて)判断しません。もし国家が自分の役割を限定しないで(せばめないで)真理、善悪、美というものについて判断したり奨励したりすると、軍国主義の日本や、ヒットラースターリンアメリカの極右政党などのように宗教と政治が一緒になり、国や市町村全体が大変な混乱に陥ります(国家が原理主義に陥る)。ここでの「善を勧め、悪をこらしめる」という事柄は、大変漠然としているようですが大変重要です。国家(県や市など)の正義の力の限界(役目の限界)を明らかにしたともいえます。