浄・不浄の問題

 この後、イエス様は、群衆に対して「何によって人は汚され、神様の前でよしとされないのか」という問題について教えられました。イエス様は「口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚す」(11 節)と言われました。食べ物は口から入り、言葉は口から出てきます。汚れを与えるものは口から入る食物ではなく、口から出て行く言葉であり、私達の語ることが、神様から離れさせる悪い汚れを与える、といわれました。私達を神様から離れさせる有毒なもの、私達を滅ぼす力のあるものは、自然界などの外側に存在するのではなく私達自身から出てくるという、大変ショックな言葉です。私達の口から出る言葉は、私達を神様に逆らう者にするというのです。言葉によって私達はお互いにお互いを危険な者にしあっているということです。