旧約聖書と新約聖書

 旧約のイスラエルの民は「神の裁き」をどのように受けとめていたか。大きくいうならば、イスラエルの民は「神様は私達の味方で、私達に意地悪する敵に対して裁きをしてくださる神」と信じていました。しかし新約では「裁いてはならない。あなた方が神を味方につけて何か自分の都合のために神様が手伝って下さり、他の人達を裁いて下さると考えるのは、とても大きな勘違い」なのです。人を裁くその量りであなた方も裁き返される。これが実は神様の裁きです。神様の正義は普遍で、私が信者だから、信じているから、神様は特別あなたに味方して下さるわけではない。正義は貫かれなければいけない。神は「悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる神」(マタイ5:45)なのです。