教会の中で・・

 つまずきの問題は、著者マタイの教会にあったことが考えられますが、コリントやガラテヤの教会にもありました。パウロは相手をつまずかせない為にどのようにすべきかを「ローマの信徒への手紙14章」や「コリントの信徒への手紙8章,10章」で教えています。たとえば宗教上の理由で菜食主義を通している人達がおりましたが、この人達に対して、肉食主義者は軽蔑せず、菜食主義者の前には肉を置いてはいけないと教えます。又、宗教上の理由で特定の日や特別な何かを大事にしている人がいても、各自が自分の心の確信に従ってやっていることなので干渉する必要はないこと。又、キリスト者になっても長い習慣からなかなか抜けきれずに、古い考え方の中で信仰を守っている人達に対して批判してはいけないこと。自分はすべてのことにおいて自由であっても、他人が自分のやることにつまずくのであれば、他人の良心を傷つけない為に不自由を甘んじて受けるように教えます。彼らの弱い良心を傷つけることは罪を犯すこと(コリント8: 11‐12)なのです。