「自分に」

 口語訳聖書では「その人はイエスが自分に言われた言葉を信じて帰っていった。」となっています。この役人は今ここで必死に願っている「自分」に向かってイエス様が言われた言葉としてしっかり受けとめて帰っていったのです。 聖書の言葉を自分に語っている言葉として受け止め,信じることの大切さ。そこに新しい事態が生まれる、新しい生き方が与えられる、ということを示しているのだと思います。役人が「帰っていった」というのも、「まったく新しい事態が起こっている所に向かって行った」ということです。