「なぜ、善いことについて私に尋ねるのか。善い方はおひとりである」

 イエス様は青年の偽善を見抜かれました。善いことについて知りたければ人に聞くのではなく善であられる神様に聞くべきです。神様の意志は律法に明確に表されています。その戒めを聞けば良いのです。青年はそのことを知りながら、それを脇に押しやり、戒め以外に何か特別なことを期待したのでしょう。イエス様は神様以外に善き方はおらず、善き教師も存在しないことを教えました。そして、永遠の命を得たいのなら、神様が与えた律法・・掟を守りなさい、と言いました。青年は、どのおきてかと問い返しました。イエス様は誰でもが知っている十戒の後半部分(殺すな・姦淫するな・盗むな・偽証するな・父母を敬え・隣人を自分のように愛せ よ)を示しました。彼は「そういうことはみな守ってきました。まだ何か欠けているでしょうか」と答えています。(20節)