はじめに

 本日の聖書は、イエス様が群衆と弟子達に対して、律法学者達やファリサイ派の人々を見倣ってはならないことを教えられている個所です。私達はファリサイ派や律法学者と聞くと、彼らはイエス様を十字架へ追いやっていくイエス様に敵対した人々と考えて、自分とは関係のない人々と思いがちです。けれどもイエス様が彼らのどのようなところを断罪されたのかに注目し、それは自分にもあてはまると認めることができるならば、聖書の学びは私達に大きな意味をもってくるに違いありません。実際、キリスト教会においても、ファリサイ派ユダヤ教徒)に匹敵するほどの危険な人達が現れて、マタイ福音書の著者は彼ら達に警告を発しなければならなかった、と考えられているからです。