重い皮膚病

 40節以下に「重い皮膚病」(以前はらい病)の人がイエス様のもとにやってきたことが記されています。皮膚病は、他と比べると見た目で分かりやすく明らかに普通と違います。さらに当時のイスラエル社会においては重い皮膚病患者は「聖なる民族」にふさわしくなく、罪で汚れていると考えられ、症状の辛さだけでなく律法で不浄の者とされ、社会から除外され、町や村から離れた場所に隔離され、誰かが近づいてきたら「私は汚れた者です」と言って相手に汚れが移らないようにするよう求められるという辛い仕打ちが待っていました。清さを保つ為とはいえ、これが律法主義の限界です。