はじめに

 アメリカの感謝祭(Thanks Giving Day)にならって、私達の属する日本基督教団は11月第4日曜日を収穫感謝日と定めています。アメリカでは11月の第4木曜日に全家族が集まってお祝いし、その週は学校や会社がお休みになります。(イギリスでは昔はLammas8月1日,今はHarvest Festivalを9月の第4日曜日に教会で守る。国によって日時の設定の仕方が異なる。)アメリカの感謝祭は、イギリスから船でマサチュセッツのプリマスに着いた最初のヨーロッパ人達が、原住アメリカ人に助けられながら、1621年、最初の収穫の時を迎え、この収穫を与えて下さった神様の守りに対して感謝を捧げようと自分達を助けてくれた原住アメリカ人を招待し、御馳走を作り、共に豊かな時を過ごしたことから始まりました。

 10年以上も前になりますが、アメリカ人宣教師の話を聞きました。この原住アメリカ人など少数民族の人達は、現在、高い割合で貧困、病気、失業、アルコール中毒など社会の底辺に置かれており、彼らは現在「スープ・キッチン」といわれる慈善団体や教会の活動による無料の食堂で感謝祭の夕食をとるということでした。その宣教師は「感謝祭は、神に感謝するという同じ価値観のもとに集まり、感謝し、共に分け合う時である」と言われました。私達の教会も、「恵みを下さり、天からの雨を降らせて実りの季節を与え、食物を施して、私達の心を喜びで満たして下さる神様」(使徒言行録14:17)に感謝する時として共に集い、分け合い、生かされている命を互いに喜ぶ時として、礼拝後には収穫感謝愛餐会を計画しています。

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