選民イスラエルから異邦世界へ

 申命記に「あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は地のおもてにいるすべての民の中からあなたを選び、ご自分の宝の民とされた。主が・・あなた達を選ばれたのは、あなた達が他のどの民よりも数が多かったからではない。あなた達は他のどの民よりも貧弱であった。ただ、あなたに対する主の愛のゆえに、あなた達の先祖に誓われた誓いを守られたゆえに、主は力ある御手をもってあなた達を導き出し、エジプトの王、ファラオが支配する奴隷の家から救い出されたのである。」(7:6−8)とあります。神の民とされたイスラエルでしたが、しかし、救いの為に神様から遣わされた御子イエス様を彼らは受け入れず殺してしまいました。その結果、御子イエス様は(イスラエルから見れば)異邦人である他の全ての民の救い主となられました。イエス様によってまかれた神の国の種が、イスラエルからどのようにしてローマという異邦世界にまで広がっていったのかを、使徒言行録は伝えます。

エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは間もなく聖霊によるバプテスマを授けられるからである。」(4−5節)。

 水による洗礼は今でも全世界の教会で執行されています。これは罪からの悔い改めの洗礼であり、神様との永遠の交わりに入れられる洗礼です。この伝道所での洗礼も、水による洗礼です。しかしイエス様の約束は、聖霊によるバプテスマです。この洗礼は神ご自身が内側から新しく命を与えてくださる洗礼であって、私達はこの約束を信じて祈り求めて待つことによって弟子達と同じように与えられます。(後略)