はじめに

 本日は、私達プロテスタント諸教会の成立のきっかけとなった宗教改革を記念して礼拝を捧げることになりました。宗教改革の意義というのは、聖書の解釈、つまり聖書の理解の中に、最も中心的なものが表れてくるのではないかと思います。そうでなければ、宗教改革の中心的なものは、「聖書の本当の真理を解き明かす」ということにならないわけです。「聖書の一番大事なことを理解する」ということに、宗教改革の意義、特色が表れている、ということが言えると思います。聖書のすべての理解が カトリック教会と違うというわけではなく、むしろ理解が違うところはそれほど多くないと思います。そう多くない中で、今日の聖書の箇所は最も大事なカトリックとの違いを示している箇所ではないかと思います。