はじめに

 イエス・キリスト使徒パウロバルナバは、ピシディア州のアンティオキア(シリアのアンティオキアとは別)に到着しました。そこにはユダヤ教の会堂があり、安息日ごとに礼拝が守られていました。礼拝は「シェマー」と呼ばれる申命記6章4−9節の朗読から始まります。「シェマー・イスラエル」・・「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」。次に祈りがささげられ、聖書が2か所朗読されます。一つは律法(旧約の最初の五つ)から、もう一つは預言書(イザヤ書からマラキ書)からです。今日の聖書は、この聖書朗読後にパウロが頼まれて語った説教です。